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先月、4年ぶりの旅行に出かけて来ました。
4年前は出かける1時間前にスーツケースのカギが壊れて鍵の修理屋さんに来てもらい、高額の支払いをしてからの旅立ちとなりました。
その失敗を生かすべく、今回はスーツケースとリュックを新調。これでもう、私を阻むものは何もない！と自信満々で出発。

空港に着き、手荷物検査でパスポートを取り出そうとしたとき、リュックのファスナーが動かないことに気が付きます。
トイレに入る前にはスムーズに開いたのに・・・とにかく固く口を閉ざしたままのファスナー。リュック内のものを噛んでしまっている様子です。
急いで近隣のグランドスタッフにSOSを求めると、PCで「ファスナーが開かないとき」を検索してくれました。

【簡単な対処は、ファスナーを逆方向に戻しながら布を引っ張る方法です】
う、うごかない。何を噛んだらこんなことに？
【隙間をあまり広げるとスライダーが壊れてしまう可能性があるので、慎重に行いましょう】
もう、それでも構わない。

スタッフのお姉さんに「バッグ売ってるお店、ありますか？」と尋ねると「ございますが、バッグの専門店ではないので、直してもらうのは難しいかもしれません」と悲しいお返事。

もう、ハサミで切ってしまおうかと腹を決めていたのですが、前後に力任せに動かしていると少しスペースが出来始めています。
そのスペースにハサミをねじこみ、お姉さんと共に噛んでいるものを引き出します。
それは予想だにしていない、リュックの内部に付いていた「タグ」。
こんなことって、きっと私にしか起こらないこと。バッグには要注意の星回りなのかもしれません。
タグに向かって「こいつのせいで！」と怒号を浴びせ、お姉さんに深々と御礼をすると「私は何もしておりません。行ってらっしゃいませ」と極めて謙虚なお返事。
御礼を差し上げたいと思ったのに、賞味期限がぎりぎりのおやつしか持ち合わせていませんでした。

その節はハサミも貸していただいて、年間に一件も起きないであろう事案にお付き合いいただき、ありがとうございました！！

それから手続きを済ませて窓側の席に着席。

15：30過ぎのフライトなので夕焼けも観られると思い窓のシェードを全開にしていたところ、通路を挟んだ座席の乗客から「眩しいから閉めて」と、申し出が。
まだ昼間なのに！！残念だけれど、仕方ない。機内は一気に夜モードで、読書も興に乗らず、映画を見ることにします。

以前のように紙のプログラムはなく端末上で選ぶ仕様になっていて、ほとんどの作品の字幕が英語とスペイン語。日本語字幕は子供向けのアニメ、または昔の名作ばかりです。
新作を観ることだけが楽しみの時間だったのに・・・。もう寝るしか選択肢がないことに気づいたのは、離陸してから30分も経たない時間でした（泣）。

（E）