そろそろ梅雨明けしそうな関東地方ですが、
すでに真夏日の連続でエアコンフル稼働。
電気代が恐ろしい編集部Tです。
夏に恐ろしいものといえば、もう一つ、怪談ですね。
肝試しや怖い話ってなぜ夏のイメージなんでしょう。
やはり涼を取ることに関係しているのでしょうか。
お盆があるから?
そんなことを考えながら先週の海の日、
私は茅ヶ崎市民文化会館大ホールの座席におりました。
夏の涼を求めて。
怪談話に造詣は深くなく、むしろどちらかと言うと苦手な部類なのですが、
稲川淳二さんの話は聞いてみたい!
茅ヶ崎では度々、稲川氏の怪談ナイトが開催させれており、
初めて観覧して参りました。
稲川淳二さん、
我々世代にとってはリアクション芸人さんのイメージが強いですが、
今では当代随一の「怪談家」ですね。
会場はほぼ満席状態。
ステージは、真夜中の川のほとりをイメージしたセットで装飾されており、雰囲気が出ています。
稲川さんが登壇すると会場から割れんばかりの拍手。
「ジュンジー!」という黄色い声援も飛び交っておりました。
これから始まる怪談が想像できないほどの満面の笑顔で丁寧に会場の(おそらく)全員に一通り手を振る稲川さん。大先輩ですが、とてもチャーミングな方でした。
着席すると、雑談から流れるように怪談噺へと誘われます。
怪談の内容自体はトラウマになるほど怖いものではないものの、
その巧みな話術で、あたかも自分がその場所にいるような、ゾクゾクとしたうすら寒い感じを体験しました。
何本かの怪談の後、心霊写真解説なるものが始まったのですが、これは、すみません目を伏せておりました。ビジュアルで怖いのはだいぶ苦手です。
ちなみに、「夏になぜ怪談」をちょっと調べてみたところ、
お盆に鎮魂のために行われていた民俗芸能「盆狂言」がルーツで、
やがて歌舞伎の演目として夏に「四谷怪談」や「皿屋敷」を上演したことから夏=怪談が定着するようになったとか。幽霊が出る演目は「涼み芝居」と言われたそうです。(國學院大學サイトより)
お盆と夏の涼の合せ技。
素晴らしい話芸を見られて涼しいひと時を過ごすことができました。
(T)