鉄道・・・ではなく、今回は植物のお話です。
先日、家の近所の線路沿いを歩いていたところ、見覚えのある花が咲いていることに気が付きました。
丸みがあって、ハート型に見える葉の形
これはもしや・・・「ハマヒルガオ」?
その時は確信が持てなかったのですが、以前、「NPO法人ゆい」さんによる、砂草(ハマヒルガオやハマボウフウなど)の再生活動を取材させていただいたことがあり、資料で確認しましたら、ハマヒルガオで間違いないようです。
気になるのは、なぜ、どうして、線路沿いに? というところ。
その名の通り、ハマヒルガオは「海浜植物」です。
先の取材の折は、「かつて、湘南海岸一体に自生していたが、現在は著しく数が減少している」と伺いました。
海から種が飛んできたのか、どなたかが植えられたものが広がったのか・・・。
はたまた、大昔の茅ヶ崎は、市域の3分の2が砂丘だったそうですから、その名残かも? というところまで思いを馳せてしまいました。
いずれにしろ、この愛らしい葉と薄桃色で控えめに咲く花が家の近くで見られたことに、心が踊りました。
取材時の話に戻りますが、ハマヒルガオなどの砂草は茎(匍匐〈ほふく〉茎)を砂下に伸ばして横に広がる種類が多いため、強風などによる砂の移動を和らげる効果があるとのことです。絶滅危惧種の保全としてだけでなく、砂浜減少に歯止めをかける存在としても、重要な役割を担っていることに感動いたしました。
いつもの日常が戻ってきた際は、海岸のハマヒルガオに会いに行きたいと思います。
(T)