≪問題≫
子どもたちが好むえんぴつの芯が濃いめの「2B」や「4B」になり、求められる消しゴムの性能も変わったといいます。あなたは、鉛筆で書いた線以外に、どのようなものが消せる消しゴムがあったらよいと考えますか?
~「未来を作る学びテスト」参加者募集の広告より~
(2020年7月実施・国語の問題)
※参加無料、小学3年生限定
柔軟な発想が求められるにおいしかしない、この問題。
この手の企画を考えるのは嫌いではありません。なぜなら、正解はひとつではないので日々曖昧に生きている私にはぴったりなのです。
電車広告で日能研の問題を考えることも好きでしたが、大抵は難し過ぎるのでわからないとそのまま。回答を調べることなく、新しい広告が出るころにはどうでもよくなっています。
消しゴムと言えば、フリクションボールペンがこの世に出たときの衝撃を思い出します。文房具は勉強や仕事を少しでも楽しくする役割を担っていると思うので、機能的かつ遊び心もあるものが求められます。
みんなが簡単に使えて、価格もお手頃。そして喜んでもらえるものを企画・開発できたらどんなに楽しいでしょう。
余談ですが、フランスでは小学生からボールペンや万年筆といった “消しゴムで消せない筆記具” が使われているそうです。書いた内容を消さないことで教師は子どもたちの情報のすべてを把握し、プロセスも含めて思考が記録されることで子どもの個性も分かり、採点する教師は的確な評価と指導が可能になります。また、どこでつまずいてしまったのか振り返ることで、考える癖が身に付くことにもなるそうです。
消しゴム業界泣かせの発想ですが、素晴らしいですね!
さて、本題の消しゴム企画を朝から考えているのですが、結局一番初めに浮かんできた回答はひとつ。
消しゴムで消し去りたいのは、過去の汚点。消しゴムがいくつあっても足りないけれど……。陳腐な展開になってしまいましたが、私のクリエイティブ力、もはやここまで!
(E)