夏の高校野球にうつつを抜かしていたら、いつの間にか8月になっていました。
思えば7月末はずっと、予選の試合に照準を合わせた生活を送っていたような気がします。
なぜならば、息子の通う高校が神奈川代表の準決勝まで上り詰めていったのです。
息子は野球部ではありませんが、こんな機会を逃すわけにはいきません!!
準決勝は横浜スタジアム。チケットを前日に予約しましたが、なかなかの席です。バックネット裏の座席は試合はもちろんのこと、両チームの応援がよく見えて、とにかく最高のポジション。
真の野球ファンなのか、近くに着席している方々はヤジを飛ばすでもなく、静かに試合の動向を見守っている感じです。ファインプレーには静かに拍手、ファウルボールにも動じず、模範的な観戦の仕方ですね。
私はといえば、紫外線カット的なアウターを首から肩に、帽子の上からタオルを掛けて顔も覆います。目だけはかろうじて外気に触れているレベルまですっぽりと。
これで日差しは避けられていますが、スタジアムのイスはなにかの間違いではないかと思うほどBBQの鉄板のように熱く、ジーンズが汗でびっしょりになるほどです。
目の前に座っている男性は2回裏で既に缶ビールを2本空けています。
対戦相手は強豪中の強豪、横浜高校とあって全員がプロ並み、否、それ以上の攻守を繰り広げます。
本当は応援席で共に生徒たちと応援したかったのですが、前列の男子生徒たちがフルスロットルで踊り、ハイスピードで拍手を送る様子に圧倒されます。
思えば自分が高校生のときには、運動部の応援や体育祭の応援団として、いつだって「応援すること」に夢中だったことを思い出します。野球部には神宮球場に連れて行ってもらったし、バレー部には春高バレーの応援もさせてもらいました(※チアリーディング部ではなく、一般生徒としてですが^^;)。
いつでもその頃のように戻れると思っていましたが……炎天下で帽子もかぶらずあのテンションと熱量を出し続ける姿を目の当たりにして、あんな体力はもうない、と悟ります。
やっぱり現地に来て良かったと思うことが何度もあった、この試合。テレビでは聞こえない打球の音や鮮やかな芝の色、そして歓声。
横浜高校相手に惨敗でしたが、試合終了後、選手たちが応援席の前で深々とおじきをすると同時に、これまでに聞いたことのない音の拍手が起きました。音が、まるであたたかい光をまとっているような波動を感じたのです。
仲間の応援って、やっぱりいい。こんな経験をさせてくれた選手たちには感謝しかありません。この場をお借りして、お伝えします。
本当にありがとう!!
テレビや携帯で常に勝敗をチェックしてた日々は終わり、まるで夏休みを終えたときの喪失感とともに、元気をチャージしてもらえたのか爽快感も得られました。
本戦を観る気力はもう残されていない。。。と今は考えていますが、やっぱり開会式からテレビに張り付いて観るんだろうな。
いよいよ甲子園開幕は明日、8月6日!!
(E)