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こんにちは！ とことこ湘南編集部のYです。
昨日は当編集部のamさんによる初ブログでしたね。
amさんはご覧いただければわかる通り、絵も文章も二刀流な方なので、ブログメンバーに参加してもらいたい、でも忙しいのに難しいかな…と勧誘を逡巡し続け、今日に至っておりました。
が、この度編集部が増員となったタイミングで、ブログメンバーも戦力増強！
amさん以外にも、新しい顔が登場するのでどうぞお楽しみに。

さて、急に話が編集部からも湘南からもすっ飛んで行って申し訳ないのですが、
個人的に驚がくしたニュースの話をさせてください。
私が大好きな、巨大生物の話です。

【史上最大級の魚竜の新種発見、体長約25mのシャチ並みの捕食者か】

2024年4月18日、ナショナルジオグラフィックの記事です。
英国の南西部で最大の体長が約25メートルにも及ぶ魚竜「イクチオタイタン・セベルネンシス」の骨が見つかったとの事。
化石自体は2018年から発見されていたのですが、この度4月の17日に研究論文が発表されたのだそうです。

元々この手の魚竜の代表格「イクチオサウルス」のイクチオ、は「魚」という意味らしく、「セベルネンシス」は2つ目の化石が見つかったイギリスで一番長い川、「セヴァーン川」に因んでいるそうなので「セヴァーン川の巨大魚」って感じでしょうか。結構まんまですね。
長いので以降イクチオタイタンと呼称させてください。

まず前提としてイクチオサウルスはどれくらい有名なのでしょうか…皆さんご存じですか？
一応ざっくり説明すると、イルカみたいなフォルムの海棲爬虫類(厳密には恐竜じゃないのでややこしい呼び方)で、三畳紀後期～ジュラ紀(とにかく2億年以上前)の海に生息していたとされています。

映画・ジュラシックワールドでも活躍したモササウルスは推定約10m。
ネッシーのモデルと思われる首長竜の中でも有名なプレシオサウルスが3.5m、同種で体よりも長い首を持つエラスモサウルスは10.3m。

そしてイクチオサウルスはといえば3.3m。かわいい！
「～サウルス」と言われるとつい大きい生き物を想像してしまいますが、そこまで大きくありませんね。
魚竜の平均が2～4mということで、丁度見た目も似ているイルカと同程度の大きさです。
イルカは哺乳類、イクチオサウルスは爬虫類。収斂進化の例として取り上げられることもある生き物同士、大きさまでも似ているようです。

そこへ来てのイクチオタイタン25mはアツすぎる。25mのイルカ。シロナガスクジラ級のイルカですよ。
25mプールに放流したら頭から尾びれまでがびっちりはまって、前にも後にも少しも泳げず可哀相です。

興奮のあまり作ってしまった表をご覧ください。イクチオタイタンの大きさが実感できるかと思います。

(ウィキペディアで調べながら作成したのですが、私の大好きな巨大古代魚・リードシクティスは近年の研究でちょっと小さくなったんですね。
以前はこちらも28mとシロナガスクジラ級の数値が見積もられていたのですが…。ちょっと残念。
ジンベエザメの方は観測された最大の個体は18mあったとの記録があるそうで、そうなると魚類最大はジンベエザメに譲る感じになるのでしょうか？
現存する生き物が最大なのも、それはそれでいいのですが)

記事発見後、興奮冷めやらぬ私は、ここ数日間に茅ヶ崎駅周辺をあちこち計測アプリで測りまくり、「ここからここまでぐらいかぁ」などと悦に浸ったりもしていました。
その研究(？)結果は、同じ茅ヶ崎民の方が大きさを実感する助けにもなるかと思いますので、ここに発表いたします。

※すべての奇行は昼休みなど業務時間外に行っています

例えば茅ケ崎駅北口、駅から延びる高架を計測。大体、駅前を円の様に囲むベンチが始まる辺りから、バス乗り場に降りる階段の屋根、最後から2番目の柱1/3辺りの地点が25m。

つまり、こうですね。でかい。駅前がイクチオタイタンでふさがってしまいます。

ヨーカドーの南側、入口前のカラーコーンから駐輪場の端、ツツジの植え込みまでが25m。

こんなもんですね。

最初はうちにあった模型で大きさを表現してみようと思ったのですが、人の頭には遠近感を把握する機能があるのであまりデカいように感じられず。
シルエットを合成した方が良かったですね。
でも町中でボロボロの模型をかざしては写真を撮るのが非常に恥ずかしかったので、勿体ない精神で一枚だけ掲載。
ウン十年前、サンタさんにもらった遺物のため、表面は風が吹いても崩れ出すレベルで劣化しています。セビレが欠けちゃっているのはどうぞご容赦を…。

日頃駅やヨーカドーを使う地元民の皆さまも、是非現地で、頭の中で巨大魚を悠々と泳がせてみてください。なんだか気が遠くなります。

◆とくべつふろく「大きさ比較表」
※PDFが開きます。A4サイズで印刷すると100分の1スケール。何とかして100倍に拡大すれば実物大でご覧いただけます。

(Y)