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【とこ湘blog】「ジョン・ウィック コンセクエンス」を観ました

投稿日:2023年10月19日
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こんにちは! とことこ湘南編集部のYです。
あれも見たい、これも見たいと思いながら、全然映画を見られていない日々を過ごしていましたが、先週は突如重い腰を上げて「ジョン・ウィック コンセクエンス」「コカイン・ベア」「イコライザー3」と立て続けに3本も映画を見てきました。

「ジョン・ウィック~」はキアヌ・リーブス主演のアクション、シリーズ4作目。「イコライザー THE FINAL」はデンゼル・ワシントン主演のアクション、シリーズ3作目。共に最終作とされ、どちらも1作目から見ている身としては、追っかけてきたものに次々に終わりが訪れ、どこか寂しい思いです。

どちらも全編夜の雰囲気漂うハードボイルド寄るのアクション映画でちょっと似た印象も受けるのですが、私はどちらが好きかと言われれば圧倒的にイコライザーです。
ですが、今回はちょっとジョン・ウィックの話がしたいと思います。


 

ジョン・ウィック1作目は、キアヌ演じるタイトルと同名の最強の殺し屋、ジョン・ウィックによるシンプルな復讐譚でした。
ジョンは裏社会で強大な力を持つ「殺し屋派遣会社」的な組織に所属していましたが、愛する女性との出会いをきっかけに引退。平穏な暮らしを選びます。しかし不幸にも妻となった彼女は病により無くなってしまい、ジョンには忘れ形見の子犬だけが残されました。しかし何も知らない強盗が“よせばいいのに”ジョンの家を襲撃。巻き込まれたワンちゃんは死んでしまいます。(4作通して一番辛いシーン)
強盗はマフィアのボスのドラ息子であることを突き止めたジョンは激怒、床下に埋めていた仕事道具の銃を掘り起こし、マフィア壊滅を誓います。マフィアのボスは「ヤバ過ぎる」とジョンに多額の賞金を懸けるのでした。

こんな感じだったと思います。もちろんすべてを返り討ちにしたジョンは復讐を果たし、たまたま保護したワンちゃんとまた平穏に生きていく――という非常に収まりの良いラストを迎えます。物語展開はシリアスですが、ジョンによる銃×カンフーを組み合わせた“ガンフー(Gun Fu)”、カースタントの枠を超えた”カーフー(Car Fu)”等の稚気溢れる俺ジナル拳法に心の小学生が大歓喜。アクション重視にとっても満足のいくものでした。
本作で終わっていれば、シンプルだけどアクションは多彩で良質な1作、いう評価に留まっていたかもしれません。
ジョン・ウィックという男の物語はもここで綺麗に終わっているのです。

ただ、初めにも申し上げた通り、ジョン・ウィックは続きます。
ですがストーリーとしては1で終わっているため、懸賞金目当ての殺し屋が襲ってくる⇒倒す⇒懸賞金が上がる⇒余計に殺し屋が来る⇒倒す⇒懸賞金が上がる――というループになり、淡々と続くこと、続く必要性の無さ、ただそれだけにしては詩的な台詞回し、美しい画面作り、今どういう心理状態か伝わりづらいジョン等々様々な要素が相まって、逆に難解な映画にも思えてきます。しかもジョンがモチベーションも謎な割に世界を股にかけてふらつくので、訳の分からなさに拍車が掛かります。

訳の分からなさは3作目の「ジョン・ウィック パラベラム」で頂点に達しますが、最終作の「コンセクエンス」は1周して完全に寓話になります。大阪のコンチネンタルホテルが襲われればスタッフが弓と刀で応戦し、ドイツのクラブでは乱戦が起きても周囲は目に入ってもいないかのように踊り続け、パリではお洒落な音楽と共にDJがジョンを殺すようけしかけるラジオが流れ、凱旋門前でジョンと殺し屋が車に轢かれながら戦いますがすべて現実の話を描いているのではなく、神話か何かみたいなものなんだ思えて来るのでどんどん楽しくなってきます。最早殺意も何もなく空虚に殺し続けるジョンは聖地を探し求め彷徨う巡礼者の様です。

また、本作はアクション俳優大集合映画としても豪華な顔ぶれとなっており、言わずと知れた真田広之さんをはじめ、ドニー・イェン(香港のアクション俳優)、スコット・アドキンス(イギリスのアクション俳優)、マルコ・ザロール(最近の表記ではサロール、チリのアクション俳優)らが登場。アクションファンではない方にとっては真田さん以下順々に誰だかわからなくなっていくとは思いますが、私のようなアクション目的で映画を見ている人間にとっては1本の映画に全員出てくるなんて自分の目が信じられない、これはもう裏エクスペンダブルズだ! と大変テンションが上がる出来事なのです。いいともの最終回でダウンタウン、ウッチャンナンチャン、とんねるず、爆笑問題、ナイナイが1画面に!…という驚きに近いかもしれないし遠いかもしれない、そもそも例えとして古すぎるかもしれません。

3作目の「パラベラム」にもインドネシアのアクション俳優ヤヤン・ルヒアンとセセプ・アリフ・ラーマンが出演しており、これは前述の人たちより更にマニアック(セセプさんに至っては本職は先生)ですが、インドネシアの格闘技シラットが見られる名作「ザ・レイド」でとんでもないスキルを見せつけて世に知られた俳優さん達でアクションキャスティングとしては激アツでした。
ただ、とにかく作中最強はジョンなので結局はただやられていくしかない…という作品上残念な部分もあったのですが、今回は乱戦が多くなることで敵サイドの俳優さんにも見せ場が出来るという改良がされており、特に真田さんとドニーさんのアクションはたっぷり見られるので良かったです。(逆にスコアドとサロールは…ちょっと物足りなかったです)

アクションが好きな方には強くお勧め。アクションが好きではない方には何を見せられているのかわからない時間が相当長いかと思われる本作。でもアクションが好きな方はお勧めされるまでもなく絶対に見ているはずなので、最早誰に向けてこの文章を書いているのかわからなくなってきました。
でも面白かったという事はご報告します! 最終作としても良いラストだったかなと思います。
ジョンにはこれまで楽しませてもらったお礼と、「お疲れ様」を言いたいです。

(Y)

 

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