こんにちは! とことこ湘南編集部Yです。
「絶対に行くぞ!」と心に決めていた、「恐竜博2023」にやっと行って来れました。
他のイベントと同じくコロナで開催見送りを余儀なくされてきた本展。実に3年ぶりのカムバックとなりました。
「今度の主役はトゲトゲだ!」ということで、主役はアンキロサウルス類のズール・クルリヴァスタトルの実物化石です。
当日は生憎の雨。ただ、予報ではもっとざあざあ振りの荒れ模様となる恐れもあったのですが、幸い小雨に留まりました。これくらいならむしろ博物館日和と言えるかもしれません。
また、今回はチケットが日時指定制だったこともあるのか、3年前のイメージとはがらりと違い、程よい賑わい具合でとても鑑賞しやすかったです。
いましたズール! こちらが実物化石です。
確かに、生前の姿がまざまざと目に浮かぶような、素晴らしい状態の残りっぷりですね。ちょっと、江の島名物のタコ丸々一匹を鉄板でつぶしたおせんべいを思い出します。
推定全長は6m。サイがおよそ4m、アフリカゾウがおよそ6~7.5m。なかなかのサイズで、しかもトゲトゲゴツゴツですからね。さぞや迫力のある姿だったに違いありません。
ズール君(あるいはちゃん)は死後背中を下、おなかを上にした状態で水に流され、沈んだまま化石化していたそうです。そう聞くと無性に悲しい…(;_:)
頭部化石(実物)。「ズール」という名は映画・ゴーストバスターズに登場する「門の神ズール」から取られたのだとか。
頭のトゲトゲがズールの角みたいでしょうかね?
ご存じでない方はぜひ検索してみてください。結構可愛いです。
肉食恐竜ゴルゴサウルスとの対決を再現! 名前の後半部分「クルリヴァスタトル」は「脛の破壊者」を意味し(かっこいい!)、棍棒を水平に振ると丁度ゴルゴサウルスの脛位の位置になる事、実際に脛を骨折したゴルゴサウルスの化石も発見されていることから「こんな1シーンもあり得たのかも?」という一幕。
尾の棍棒は骨の塊らしく、そんなものを遠心力をつけてぶつけられたら相当痛いに決まってます。
一昔前のバラエティ番組ではそんな罰ゲームありましたよね。脛の辺りでくるくる回るやつ…。
草食とは言え、アンキロサウルスも実際にいたら結構怖いかもしれません。
こちらは恐竜じゃありません。アルマジロです。
身を守るための固い甲皮は皮膚が骨上に変化したもので、アンキロサウルスの鎧とよく似ています。
一方は爬虫類、一方は哺乳類なのにも関わらず、かなり似たような特徴を有していて不思議です。
他にも似た例として、魚そっくりな哺乳類、イルカ。そのイルカそっくりな魚竜のイクチオサウルスは爬虫類。
こうした、全く違う種でありながら、似た特徴を持つ姿に進化することを「収斂進化」(しゅうれんしんか)というそうです。
別々の種で、ある環境を占有しようと奪い合うように、適した姿を探し求めて進化を重ねると、ふと気が付けば同じ武器を手にしているという事なのでしょうか。生命の凄みを感じます。
今回面白かったトピックは、最新研究の方法の1つ「LSF(レーザー励起蛍光法)」。
化石は長年地層の狭間に埋もれていたことで骨だけが残ったものに見えますが、実はその周囲に肉眼では確認できない組織等が残っていることがあるのだとか。(!)
そして、高出力のレーザーを化石に照射すると、その組織が光って浮かび上がってくるのです。
この技術があれば、恐竜たちの姿をより正確に知ることができそうです。
例えばプシッタコサウルスのこの尻尾。LSFにより、可愛すぎるふさふさがあったことが発覚しました。
ジュラシックワールドに出てきたら子どもたちの人気者間違いありません。
あ、あと一応格好良すぎるティラノサウルスもみてください。どちらも実物化石です。すごい!
左はタイソン。ティラノサウルスの全身約300個の骨のうち177個もの骨が発見されており、本展が世界初公開。
右はスコッティ。これまで発見されてきたティラノの中で最重量の個体だそうです。推定全長はタイソンは11.2m、スコッティが13m。
今回の主役はズールちゃんですが、やはりティラノはいるだけでもいいものです。
あと、記事上の必然性は無いですがポーズが格好良かったステゴサウルスもご覧ください。
前述の通り、回遊は快適だったのですがお土産ショップは激混み!! 子どもたちが手に手にズールのぬいぐるみなどを持っている光景が最高でした。
みんな恐竜博士になってくれ!
実はこの後、もう1つ恐竜関連の展示を見に行ったのですが長くなり過ぎたのでこの辺で。
また次回書きたいと思います!
会場限定のガチャガチャで一発で出てくれたズールちゃん。
(Y)