5年前。
知り合いの方のお庭にあった蕗の株を分けていただいた。
翌年は丈も短く小さな蕗がわずかに生えた。
更に翌年、ヒョロヒョロの蕗となった。
更に更に翌年は蕗の薹は幾つか出たがまだ細い蕗。
そして今年。
蕗の薹はゴロゴロと春を告げ、
勢い良く青々とした蕗に成長した。
やっと庭の土に馴染んでくれたのだろう。
早速収穫。
まだ若干細目ではあるが立派な蕗。
取り立ての蕗を茎と葉に分ける。
茎は塩で板摺して湯がき、冷水に取り筋を取り除く。
後はさっと出汁で煮て冷ます。
葉も茹でてアクを取り、冷水へ。
軽く筋を取り細かく刻む。
酒、醤油、みりんで佃煮に。
湯通しした油揚げを入れ出汁と一緒にご飯を炊く。
炊き上がったら蕗と乾煎りしたじゃこを混ぜ込む。
好みで蕗の葉の佃煮を乗せて。
ほろ苦い鼻に抜ける蕗の香りが最高だ。
これぞ春のご飯の出来上がり。(m)