日曜日。
午後から雨が降り出し気温が下がってきた。
夕食の献立に悩んでいたが、
“そろそろお鍋も終わりかも…”と思い、
水炊きに決定。
入れて欲しい具材を聞くと、
『ちくわぶ』と返ってきた。
『ちくわぶ』?
そう、『ちくわぶ』は私の上位に入る好物だ。
が、すっかりその存在を忘れていた。
子供が練り物系が苦手なため、
おでんを暫く作っていない。
私が子供の頃は『ちくわぶ』とたまごばかり食べていた。
煮込むと味がしみ込み柔らかく最高だ。
大学の頃出会った関西出身の友人は、
『ちくわぶ』の存在を知らなかった。
夕方のキッチンでそんなことを頭に巡らし、
ちょっと調べてみた。
『ちくわぶ』は小麦粉に水と塩を加えてこねた物。
漢字では「竹輪麩」と書くが、
グルテンのみではない小麦粉で作られていることから、
厳密にいうと「麩」ではなく、
うどんのような麺の別形態の一つ。
そう、すいとんに似ている。
関東のローカルフードだが、
近年はテレビ等に取り上げられ知名度が上がっているようだ。
煮る前に一度下茹でをすると、
粉っぽさが抜け食感が良いとのこと。
いつもの鳥挽き団子に『ちくわぶ』を入れて、
お鍋の出来上がり。
柚子胡椒と一緒に。
もちもちの食感がたまらない。
昨夜はお酒が一段と美味しく…、
たっぷり楽しんだ。(m)