時々、子供に『昭和だね~!』とか、
『昭和な考え!』と言われることがある。
勿論昭和生まれだ。
確かにコテコテの昭和人。
昨日ちょっと遅い衣替え&断捨離をしていた。
ベッドルームには小さな本棚もあり、
雑誌や本や絵本等が雑に並んでいる。
一冊の絵本を発見。
購入した記憶が全くないが、
思わず手に取りたくなるタイトル。
「あのころ、今、これから…」
懐かしさと微笑ましい絵が目に飛び込んできた。
目次を見ると、
永六輔さんと本の作者の鮫島純子さんの対談から始まり、
4つの章に分かれていた。
第一章 暮らしの変化 昭和初期から平成
第二章 家事 今昔物語
第三章 昭和の初め頃まで 街中で見かけた商売
第四章 二十一世紀に残したい 大切なこと
子供が小学生のころ社会科の授業に役に立つと思い、
買った本だったのかもしれない。
片付けをそっちのけに本をめくっていく。
実際に自分が使っていたわけではないが、
ビロードのおんぶ紐やお手玉等々思い出すものが多い。
父も母も昭和一桁だった。
この本の「あのころ」にドンピシャだ。
そんな親に育ててもらったのだから、
当たり前といえば当たり前だが、
読んでいくとどれも知っていることばかり。
いまだに家にあるものもある。
庭に大きな穴を掘り生ごみはすべて土にかえしていた。
落ち葉で焚火をしホクホクのジャガイモを食べた。
作者の鮫島さんが第4章ではじめに書かれていること。
「物を大切にして、ゴミを減らす、
日常の小さな心がけから 日本の再生は始まります。」
忘れてしまっていた昔の知恵やひと手間が、
今社会問題になっていることを
少し溶かしてくれるのかもしれない。
この本は2000年9月が初版。
海外へ遊びに行くことが多かった当時、
2000年をラスベガスで迎えた。
大通りに多くの人が集まり、
21世紀を花火と歓声で迎えたのを覚えている。
便利になった世の中は、
その便利さが当たり前となり日々を過ごしている。
あれから22年。
平成から令和となり、
私もいつの間にか3つの年号をまたいでいる。
今だからこそできること。
昭和を知っているからこそできること。
この本の思いが少しわかり、
小さなことからコツコツと、
過ごしていきたいと改めて思う。(m)