暑い夏の時期はキッチンで揚げ物をするのが辛く、
避けたメニューばかり作っていたが、
穏やかな爽やかな風が流れるようになり
‘食欲の秋’と季節が変わった。
久しぶりに新鮮な豆アジと出会った。
骨まで美味しくいただける
『アジの南蛮漬け』を作ることにした。
大好きな料理ではあるが、
気持ちを奮い起こす勢いが必要だ。
自分で自分に「せーのッ!」と発破をかける。
豆アジなので手で内臓や鰓などの処理をする。
しっかり洗い水気を取り、
たっぷりの片栗粉でまぶし、
じっくり油で揚げる。
ここまでの工程が私には難儀なのだ。
どうしてもキッチンの流しは
魚臭くなり後片付けや掃除が大変。
40尾ぐらいあっただろうか。
無事揚げ終わり、
後はマリネ液に漬ければ出来上がり。
翌日。
美味しく漬かってきた『アジの南蛮漬け』を焼酎ロックと共にいただく。
昨日の大変な作業のことなど忘れてしまう。
秋風が心地よく、
少し酔った頬を冷ましてくれる。
至福の時である。(m)