こんにちは! とことこ湘南編集部Yです。
取材があったり、ショップの運営があったり、マルシェの開催があったりと、色々とやることが多彩で働くものを飽きさせないことに定評のある当編集部ですが、時々配達のお仕事があったりします。
編集部で運営しているとことこ暮らしの方ではなく、母体の新聞販売店として読者の方へのお届け物なのですが(こうして書いても分かりづらいかもしれませんね。スミマセン)、現在たくさんの配達が舞い込んでおり、暫くは編集部ごとウーバーイーツ状態が続きそうです。
本日私も茅ヶ崎の町中を自転車でウロウロして参りましたが、配達はそう頻繁にあるわけではないので迷う迷う。
個人のお宅へのお届けは、取材先のお店等に行くのとはまた違った難しさがあります。
蒸し暑い中マスクをして住宅街をぐるぐる、目的のお家が探しても探しても見つからないと、「一体いつからここを彷徨っているのだろうか」と呆然とした心持ちになり、いつしか子どもの頃恐怖のどん底に突き落とされた一篇の話を思い出していました。
子供向けの本に載っていた「どこにもゆけない道」という短編で、主人公の男の子がいつもの帰り道で「そうだ、今日はいつもとちょっと違った道で帰ってみようかな?」と思うんですね。
いつも慣れ親しんだ帰り道、少し選ぶ道を変えて、ちょっとした冒険気分を味わう。ただそれだけのふとした思い付きをきっかけに、彼はどれほど彷徨っても二度と家に帰れなくなってしまうのです。
大体子供の頃読む話って、勧善懲悪で、酷い目に合うのはスズメをいじめた意地悪ばあさんだったりするものなのですが、まさかの、悪いことでも何でもないちょっとした思い付きで(しかも私が好んでやりそうなことでもあります)子供がこんな救われない目に合うなんて。
あまりの衝撃に当時は読んだことを後悔したものでしたが、未だに道に迷う度に思い出す印象深い話でもあります。トラウマなのかもしれませんが。
一時期埼玉で一人暮らしをしていたことがあるのですが、「所沢」から「新所沢」へ自転車で行こうとしたら迷ってしまい、日も暮れてきて一向に家にたどり着かず心細くて泣きそうになっていたらやっと見えてきた駅が「西武園」だったこともありました。(ピンと来ない方はgoogleMAPを見てみてください) 方向音痴なのでしょうか?
この時も「もう私は二度とあの一人暮らしのアパートへ帰れないのかもしれない…」と、暗澹たる気持ちになりました(やっぱりトラウマなのかも)。西武園でもなんでも、自分の今いる場所がわかってとてもホッとしましたね。スマホも当時はなかったですから。
配達は大変な側面もありますが、お届けの際「ありがとう!」とお声がけいただけるので好きな仕事の一つです。
前述の通り個人のお住まいを見つけるのは結構難しく、何度も家の前を通ってしまったりするのでそろそろ怪しまれないかと冷や冷やしながらなのですが、皆様に優しく接していただけて感謝ですm(_ _)m
↑先ほどちょっと話に出した、子供向けの筈なのにやたら怖い小説についてもいつか書きたいですが、「透明人間」見た感想の際に話題に出した「空飛ぶギロチン」についても出来れば書きたいんですよね。
とことこ湘南的にどうなのか? という懸念さえ無ければネタはいっぱいあるのですが、やっぱりとことこ湘南的にどうなのか? とは思います。
(Y)