今回の歴史の試験範囲は、江戸幕府が開かれる頃までですが、その前にヨーロッパ等の歴史が、簡単に書かれています。ローマ帝国の分裂、イスラム世界の拡大、十字軍の遠征、モンゴル帝国、大航海時代などです。
そうすると、日本の歴史を学ぶ時、いつそれらのことが起こり、どのような影響があったのかも重要になりますが、時系列などがつかみにくくなります。そこで、プリントにまとめてみました。
その中で、紙の発明とその伝搬、印刷技術の発展など注目のポイントが出てきました。
紙は中国で105年に発明されました。その後十字軍の遠征(1096)の頃から、イスラム世界を通してヨーロッパに伝わりました。もう1000年以上たっています。それまでヨーロッパにあったのは、エジプト文明に登場するパピルスと、羊の皮で作る羊皮紙でした、
印刷技術は、中国では11世紀に活版印刷が行われたとも言われています。ヨーロッパでは1450年にドイツで発明されました。この二つに関係があるかどうかは、よくわかりません。
マルコ・ポーロの東方見聞録には「ジパング」がでてきますが、コロンブスは、1483年に出版されたものを持っていたそうです。活版印刷でつくられたものでしょう。
また、後に日本にやってきたイエズス会は、活版印刷機を使って日本語習得のテキストをつくっています。教科書に出てくる、「平家物語」がローマ字で書かれているものです。
ところで、彼らが乗ってきた船には、羅針盤が使われていました。羅針盤は、今の方位磁石のことですが、中国で発明され、ヨーロッパで改良されたものでした。
いろいろと巡って、日本にも関係してきていたのがわかります。