歴史の勉強など、ただ「覚えなければいけない」と言われても、困ってしまう時があります。自分で経験した事では無く、身近な事でもないからです。
さて、江戸時代前期まで、「あかり」はどうなっていたのでしょう。「いろり」がありますが、まきを長い間燃やしていたのでしょうか。しかし、江戸では火事を避けるため、いろりは禁止されていました。ろうそくは、お金持ちでないと買えませんでした。
じゃあどうしていたかというと、暗くなったら寝ていたのではないかということです。でも冬は、夕方すぐに暗くなってしまいます。ずうっと寝ていたのでしょうか。
江戸時代中期に、菜種油が普及します。芯をそえて、あかりをともしたのです。それほど明るくないそうですが、無いよりはずっと良いでしょう。
菜種油は、菜の花の種子をしぼってとります。そして菜の花は、これから咲き始めます。畑になにげなく咲いているのですが、当時の人々の暮らしに役立っていたのですね。
歴史の教科書には、たくさんの絵や写真などの資料がのっています。よく見ると、発見があるかもしれません。それらを参考にして、先人達の暮らしぶりや気持ちを想像しながら勉強すると良いですよ。