さて、ここで不思議に思ったのは、お金です。お店で何かを食べたら、何かを払わなければなりません。
ただ、飛鳥時代以降、富本銭、和同開珎、皇朝十二銭と、貨幣が発行されましたが、あまり使われなかったというのです。つまり、硬貨(10円だまなど)があまりないのです。
じゃあ代わりのものは何でしょうか。
布地だと、細かく切っていては使い道が限られてしまいます。何か別のものといえば…お米です。当時は貴重品だったといいます。小さな布の袋に入れれば、持ち歩くこともできます。
布袋にお米を入れて神社にお参りする。そんなこともあったかもしれません。
じゃあ、おさいせんはどうしていたのでしょうか。
ゼニがあまりないのですから…わかりません。地元の野菜だったり、アワやヒエなどの雑穀だったかもしれません。雑穀は、とうもろこしのように、実がついたままなら奉納できたと思います。
ちなみにアワやヒエを今の日本で見かけたことはありませんが、当時は栽培されていたようです。