今日は県立高校受験の前日です。にもかかわらず、受験生のA君は塾に来ました。
A君は不登校です。何があったかは聞かないことにしているので、理由はわかりません。
昨年の9月に近くの市から引っ越して来ましたが、中学校は転校していないので、地元の生徒は彼のことをほとんど知りません。この塾で一緒に学習している時だけが、他の生徒との小さな接点です。
塾が終わって、帰宅となりました。夜空には、三日月が輝いています。複数の女子生徒がA君に声をかけました。
「(あした)がんばってね。」
話したことも無い生徒に声をかけられて、A君がどう思ったかはわかりません。ただ、私には、あたたかい声かけだと思えました。