かたくりがさいています。
皆さんは片栗粉(かたくりこ)を知っていますか。料理に使います。
今では、かたくりこと言っても、実はジャガイモのデンプンなのですが、以前はこの植物からつくられました。
周りの木々は、まだ葉をつけていません。ですから、太陽の光があたります。今のうちに光を浴びて、栄養を球根(正確には鱗茎)にたくわえるのです。
1ヶ月もすると、地上の部分はなくなり、1年のほとんどを地下ですごします。
周りの木に葉がつき始めると、かたくりには日があたりにくいので、栄養がつくりにくいのです。
子供のかたくりは、花をさかせないまま、葉を1枚だけ広げます。5年で、2枚になります、そして7~8年目に、ようやく花をさかせます。
きびしい環境(かんきょう)の中で、かたくりは工夫をして、ようやく1週間ほど、花をさかせます。そうして種をつくるのです。
写真は相模原市の「かたくりの里」でとりました。