第2回 中秋の体
(1)食べ過ぎの問題
この時期に入っても、今年は例年にないほどの寒さが続いていました。
さらには記録的な雨の多さがありましたね。
それでも、本格的な冬の訪れはまだまだ先で、体は少しずつ冬に向かって変化しています。
朝晩の冷えと日中の温度差があるため、相変わらず汗の内向現象があるため、胃液の過剰分泌はありましたので、さらに食欲は湧いてきます。
ただ、少し気を付けなければならないのは、食べ過ぎた体は胃の負担もかかり、その負担から上半身が前にかぶり気味になりがちです。
こうなると、背中が張ってきて、一番上に位置する肩も硬直してきがちです。
肩こりを訴えている人の中には、よく食べている人が実はとても多いのですが、こうした秋の体を観ているとよくわかります。
こうした姿勢が強調されてくると、背骨の真ん中の椎骨が飛び出し、硬直を起こしてきますが、この椎骨は血圧に関係するため、普段よりも血圧が上がってきます。大食漢に血圧が高い人が多いのは頷けますね。
さて、次回はそんな胃の負担からくる状態を軽減させるための「整体体操」をご紹介します。