第2回 中秋の体
(2)食べ過ぎ時の体操
この時期に限らず、食べ過ぎが続くと、様々なトラブルを引き起こしかねません。そこで、今回はそうした時に行うとよい体操をご紹介します。
【手順】
①まず、正座します。
②次に、手を付きながら背中を床に乗せます。
この時、肩を必ず床に付け、膝は少し浮かしても構いません。
③この体制を取るだけで、息が詰まり、緊張していることがわかります。それがわかれば、その状態でフワッと力を抜いてください。
④ ③の後、肩甲骨の下角辺りを軸として、両手を挙げていきます。
単に万歳するのではなく、背中の真ん中が天井方向に持ち上がっていくように挙げてください。
ただし、無理やりにならず、途中で止まるところで伸ばします。
⑤ ④の状態から、力まずにゆっくりと膝を片側ずつ床に付けていきます。交互に2~3回行います。
肩が多少浮いてきますが、頭でブリッジするのは避けてください。
また、膝を床に近づけることで、背中のアーチが強まるため、適度に肩の位置を腰方面にずらして下さい。
⑥最後は、両膝を一緒に付け、できるだけ膝を内側に閉じます。
⑦ここまで終わりましたら、力を緩め、落ち着いたところで起き上がりましょう。
普段は簡単にできる人でも、食後にこの体勢をとるだけで少しきつくなっているはずです。
この体操を終えた後は、腰が伸び、背骨も起こされ、胸郭が上に持ち上がってきているので、呼吸が深くできる状態になっているのが実感できるはずです。
また、脚は消化器ととても関係しています。太腿の筋肉が伸ばされることで、食べ過ぎで負担のかかった胃腸も楽になるでしょう。
なお、体が硬い人は、背中自体が床に付かないことも多く、こうした方はそれ以上無理には行わないようにしてください。いずれまた別の方法をご紹介します。
また、私のホームページのブログ(http://www.shonan-seitai.jp/blog)
では、こうした体操についてさらに詳しい意味合いも伝えていく予定ですので、そちらも是非お読みください。