前回、前々回は、「消化器と脚との関係」、さらに「女性の問題~骨盤と足との関連~」についてお伝えしました。それが梅雨の体とどう関係しているの?と思われるかもしれませんね。今回は、これらと梅雨時の体との関連についてお伝えしたいと思います。
その前に、まずは梅雨の体を振り返ってみましょう。
・梅雨の体の復習
このシリーズの初めに、梅雨の体に現れる現象を書きました。この現象を二つの流れで観てみましょう。
・湿気が強まる→汗の滞り
梅雨の湿度が高い日が続くと、皮膚の毛穴が塞がり気味となって汗がうまく出にくくなります。これが梅雨に現れる体の不調の始まりでした。
ここから2つの流れに広がっていきます。
①呼吸器系の負担 → 上半身が前にかぶる → 胸部を圧迫 → 気管支、食道の狭窄(きょうさく:咳、食べた物がつかえる等)
②水分調整のため腎臓がオーバーワークとなる → 重怠さ、疲労感が強くなる → 腰が落ち、脚に負担がかかってくる
汗の出方が悪くなると同時に、毛穴が塞がるため皮膚呼吸にも影響が出てきます。このため肺呼吸に負担がかかった現象の流れが①となります。
一方で、毛穴が閉じてしまうために、汗が出にくくなり、水分調整のために腎臓がそれをカバーするのですが、夏に向かって腎臓の機能が休息モードに入っている中、急に起こされ腎臓はオーバーワークとなってしまいます。
このため、体全体が重怠くなり、その疲労感から腰が上体を支えられなくなることで、腰が落ち、脚への負担へ繋がったわけですね。
こうした状態での姿勢は、かなり疲労感たっぷり。
脚や足には余計な力を入れ、また上の方では肩がその状態を支えるため、前にかぶるようになっています。
こうなると首から上にまで余計な力が及んでしまい、特に耳に関係する頸椎5番への圧迫が顕著になり、耳鳴り等、耳の機能に関係するトラブルに繋がりやすくなってしまいます。
いずれにしろ、腰がしっかりしているといいのですが、ここが崩れると一気に脚に力が流れていき、様々な脚のトラブルが現れてきます。
そこに、消化器や婦人科系の問題があると、これらと関係する脚や足首周辺のトラブルが顕著となってくるのです。
続く