梅雨時の対処法は、滞った汗とそれによって影響の及んだ腎臓の負担を取ることが基本です。
そのための処理として、汗の出に関わる胸椎5番を緩めること、また腎臓の負担によって下がった腰とそれを支える大腿の裏側の筋肉の硬直を緩めることが大きなポイントになります。
前回、前々回はその対処法をお伝えしました。
一方で、普段からの「消化器の負担」が加わると、消化器と関係する脚・足への負担がからむことで、さらに梅雨時の体調の悪さに繋がってきます。
今回は、こうした「消化器の負担」からくる脚の問題の対処法についてお伝えします。
・食べ過ぎ時の体操
普段からの食べ過ぎや、夜遅い時間の食事が常態化していると、背中の上部にある僧帽筋(そうぼうきん)が硬直してしまい、その結果、背中が丸くなり、胸を落とす姿勢を取ってきます。
この姿勢は、胃袋が大きな重りとなってしまい、それによって背中側が前にまで引っ張られているといった力の流れを示しています。胃袋はやや左に位置しているので、左側に下がったお腹のとのバランスを取るために、右の肩や肩甲骨が上がってしまいます。
鏡や写真に映った自分の姿を見て、こうした右肩上がりになっている人は、良く食べていると思ってもいいかもしれませんね。
問題は、こうした姿勢が様々な問題に及んでしまうことです。
今回の「梅雨時の体」で書いてきたように、食べ過ぎ等の消化器の負担がある中、汗の滞り現象が生じると一気に体の調整が効きづらくなり、多くのトラブルを呼んでしまうことになります。
ただ、習慣となっていることをいきなり変えようと思っても、なかなかできないと思います。また、仕事の都合から遅い時間の食事が当たり前になってしまっている場合もあり、例えば職場の雰囲気で難しいこともあるでしょうね。こうしたケースについては、また別の機会に書きたいと思います。
そこで、まずは食べ過ぎかどうかをこの体操で確認しましょう。ただし、無理にやることは禁物。少しずつできるように指導してもらうことが良いと思います。
さて、やり方ですが、この体操も前回ご紹介した「コウモリ様体操」と同じく、2020年11月13日に挙げた店舗ブログ「整体法で観る『秋の体』~食べ過ぎ時のおススメ体操①~」に掲載していますので、そちらをお読みください(上記のタイトルをクリックすれば、リンク先に飛びます)。