梅雨によく現れる症状を整体的に読み解いてきました。特に湿気の多いことによる汗の問題から、様々な体のトラブルに繋がっていくことをお伝えしました。
今回は、消化器の負担が梅雨時の体の負担を招くことを書いていきます。
・この時期は食べ過ぎに注意
普段からよく食べている人は、この時期になると梅雨時の症状を悪化させてしまいがちです。食べ過ぎることで、背中の僧帽(そうぼう)筋が張ってくるために、前かがみの姿勢を余儀なくさせられます。このために肩が張ってくるので肩こりが強くなってきます。揉んでも叩いてもさらに酷くなってしまう人も多いのでは?
これは、本来の原因を知らず、ただ硬直した筋肉を揉んでるだけなので、さらに酷くなってしまうわけですね。
また、このシリーズでもお伝えしましたが、湿気で毛穴がうまく開かないために皮膚呼吸が阻害されてきます。そのため前かがみの姿勢を余儀なくされ、呼吸器系に負担がかかってきます。これに普段から食べ過ぎ傾向があると、前かがみに拍車をかけるため、さらに呼吸器への圧迫をかけてしまいかねません。
以前来られていた男性から、こんな経験をされたことがあると伺いました。
20年以上も前のことらしいですが、梅雨時に酷い咳き込みが現れ、発熱や嘔吐が続いたため、病院に救急搬送されたそうです。感染症の疑いがあるとのことで1週間入院したという話でした。
入院した数日間は絶食をしていたそうですが、そのうち調子を取り戻したとのことです。結局入院先では原因がわからないうちに退院となったとのことでした。
こういった症状は、実は典型的な梅雨時の現象に加え、普段からの過食による体への負担が拍車をかけたものと整体法では読めてきます。
続く