12月に入り、ここ湘南でも寒さが少しずつ強まってきましたね。
これから数か月、「冬」という寒い季節に入ります。温暖な時期と比べ、着る物や食べ物、料理の内容も変わってきます。それもこの時期をうまく乗り越えていくためのものですが、体自身は既に秋からその時期に備えた体作りが始まっています。このことについては、前回までの「秋の体」にも書いてありますので、そちらをもう1度お読みください。
ここでそのおさらいも含めて、「季節の体」についてお伝えします。
体は環境にうまく順応する働きがある
私たちは、衣食住を行う環境、風土に合わせて適応していく働きがあります。小学校を卒業して中学校へ進学する、あるいは転校する、さらに社会人になった時、仕事の担当やセクションが変わる等、初めは慣れないことに戸惑いはあるものの、いつの間にか新しい環境に順応していますよね。
人生には常に色々な波が現れ、それを上手く乗りこなしていくサーファーのようです(さすが湘南!)。
これと同じことが、季節の変化にも言えるのです。その変化の基本となるのが、「体温調整」とそれに伴う「水分調整」の働きです。
季節にうまく順応するには「体温調整能力」が決め手
暑い時期には汗をかいて体をクールダウンさせ、冬に向かっていく秋には知らないうちに季節に応じた食べ物や料理を頂き、少し脂肪分を身につけることで寒さに耐えられる体作りが無意識に行われてきます。
それでも、寒さから逃れられるようにするために、他の動物よりも頭を使うことで、温かい衣類を身につける(ヒート〇ッ〇はもう必需品ですね)だけでなく、今や空調の効いた心地よい部屋で寒さを乗り越えられるようにもなりました(人類の快適さを求めるための頭の働きには、今更ながら驚くばかりです)。
けれども、春の訪れが近づくと、今度は邪魔になる脂肪を少しずつ落とし、毛穴を開いて皮膚呼吸がどんどん活発になってきます。
そして、暑い夏に向かう中、さらに体を緩めることで、汗をどんどん出せる体制が出来上がってきて、夏の暑さにも耐えられる体へと変身!(仮面ライダーもビックリです)。
こうして私たちの体は、移ろう四季の変動の波を上手く乗り越えながら、さらに健康な体になっていくのですね。
次回へ続く