第3回 晩秋の体
(2)晩秋の時期のおすすめ体操
1. 食べ過ぎ時の体操
前の回でご紹介したこの体操も、この時期にもとても有効です。
背骨全体にアーチができることで、胃腸だけでなく、下垂した腎臓も持ち上がるので、是非トライしてみましょう。
なお、やり方は「中秋の体」の回でご紹介しましたので、そちらをご覧ください⇒https://www.shonan-sh.jp/shonanseitai/blog/shonanseitai-2020-11-13/
体が硬い方は無理には行わず、どうしてもできない方は背中にクッションを入れるなどして、脚を伸ばしたままで行ってください。
2. コウモリ体操
この体操は梅雨時に特に有効ですが、腎臓の負担がある時の体操としては共通しています。コウモリが逆さまにぶら下がっているような姿に似ているので、こうした名称が付いています。
【やり方】
①仰向けになり、両膝を立てる。
②足を床から上げる。
③膝裏の少しお尻寄りに手を差し入れ、軽く脚を支える。この状態のまま両脚の裏側を天井方向にゆっくりと伸ばす。この段階では、膝がまだ伸びていなくても構いません。
④型が決まったら、片脚を交互にゆっくりと天井方向に伸ばします。ここでも無理やり膝を伸ばさなくても構いません。できる範囲で脚の裏側を伸ばします。交互に数回(片側1回につき10~20秒程度)行う。
⑤終わったら、両膝を緩め、踵を床にそっと置き、万歳をしながら脚を元の位置まで伸ばす。
この体操も体が硬い人はかなりきついので、膝を無理に伸ばさないでも構いません。縮こまった脚の裏側をゆっくり、力まずに伸ばすことがコツです。支える手や肩に力をできるだけ入れないようにしてください。
この体操で、腎臓の疲労で下がった腰と、さらにその影響を受けて委縮した脚の裏側が伸びあがります。その結果として、下垂した腎臓も持ち上がってきます。
最初はなかなかイメージ通りにはいかないと思いますが、何度も行ってコツを掴んでください。
1日に数回行うことで、腎臓の疲労からくる体のトラブルが根本から変わってくることで、いつの間にか気になっていた体の違和感がなってくるといいですね。