人間は何も食べなくても数週間、生きてられる。水を飲まなくても数日は生きていられる。しかし、呼吸を止めてしまうと数分で死んでしまいます。
それなのに、食べ物や飲み物にはかなり気を付けている人でも、呼吸については
ほとんど無頓着です。
現代は日常成果、仕事様式、ストレスなど正しい呼吸の妨げになる事が多い。そして正しい呼吸ができないことが「倦怠感」、「睡眠障害」、「肥満」、「呼吸器疾患」、「心臓病」などの原因になっています。
「肩が上がっている」「背中が曲がっている」などの姿勢のくせは、代償のパターンとして表れます。代償とは、何かの代わりになるもののことです。体が本来あるべき動作を取ることができない場合、脳は勝手に代償して行動目標を達成しようとします。
代償動作が続くと、・本来使うべき筋肉ではなく、他の筋肉を使うことで、使ってきた筋肉に負担がかかり過ぎて痛みにつながる。・筋力の低下や姿勢の変化によって関節に負担がかかり、変形性関節症などを引き起こす。・動作が非効率なため、疲れやすくなったり、運動不足になったりする。
呼吸についても、同じです。本来使うべき呼吸筋を使って呼吸ができていないと、代償動作担う筋肉に、大きな負担がかかります。肩で呼吸していかり肩になっている人、首呼吸をして首が前に出ている人は、まさに代償呼吸をしています。横隔膜が腰椎を引っ張っている人は、腰が反った状態になってしまいます。
こういった動作を1日2万回ちかくも続ければ、痛みがでてくるのも当然です。