ももの葉鍼灸院の小宮です。
今日は五十肩(四十肩)についてお話します。
中年以降、特に50歳代に多くみられます。
原因
年齢により、肩関節の骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して肩関節の周囲の組織に炎症が起きることが主な原因と考えられています。肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)や関節を包む袋(関節包)が癒着するとさらに動きが悪くなります。
症状
最初は「炎症期」といって強い痛みを伴う時期です。夜寝ている時に痛みが起こり、睡眠障害を起こす事があります。次に「拘縮期」です。炎症が落ち着いて痛みが軽くなる時期です。痛みは軽くなっているものの、肩が固まって動かしにくくなります。炎症期と拘縮期に適切な治療を続けることで、動きも改善されて「回復期」となります。それぞれの時期で適切な治療をしていれば、早ければ2〜3か月で改善が期待できますが、治療をしなかったり間違った対処をしていると1年以上続くことも多いので注意が必要です。
あれ、おかしいと感じたら我慢せずに施術に来ていただくことが一番早いです。
ご自分でストレッチするのも時期がありますが、炎症期は安静にすることが大事です。
拘縮期に入ってから少しずつストレッチで可動域を広げることが大切です。
ほっといても時期がきたら治ると思われている方もいらっしゃいますが、長く痛みが続いて生活に支障をきたすことや、可動域が狭くなって治らない場合もありますので、早めの治療をお勧めします。