横浜のHさん宅から引き取った楽器や小物類は、そのまま師匠宅へ搬入しました。
全て中身を出して確認するのもひと苦労です(^-^;
全部で八面あった琴のうち一面は舞台用の造りのものですが、後はお稽古楽器。
そのうち半分はもう推定70~80年もので、楽器としての役割を終えているように見受けられました。
師匠と散々考えた結果、古過ぎて再利用不可の四面を処分することに。
Hさん、ごめんね。
平日でなので、市内の粗大ごみ処分場に持って行くことにしました(切ないけれど・・)。
家庭ごみの持ち込み処分は何度も経験済みの私ですが(実は断捨離好きなので)、流石に琴を捨てに行くのは初めてです(>_<)。
車から琴を降ろし、処刑台(←のように見えた)の上に自らの手で載せていきます。
すると作業員のおじさんたちが一瞬ざわつく気配を見せたので「えっ!?短く切って来ないと駄目でしたか?」と私が慌てて聞くと、「いや、大丈夫」との返事。
「これは一千万円だ」「こっちは十万かな?」などと笑いながら冗談っぽく値踏みしている会話が聞こえて来ました。
思わず私も笑ってしまいます。
「おばあちゃんが先生だったの?」と聞かれたので、「いえ、私は(琴の)先生です。」と言ったらおじさんは驚いた表情を浮かべていました。
おじさん達に運ばれて行った琴に、心の中で「今までありがとう」と念じてその場を立ち去りました。
楽器屋さんに頼んで楽器供養(有料)に出したこともありましたが、面数が多いと費用負担も大変です。
これからは古い楽器の処分問題も増えて行くかもしれませんね。
私がHさんの思い出の品として頂いたのはこの袋。
座奏譜面台や楽譜が入れられそうです。大事に使います!