茅ヶ崎三曲演奏会に向けて、昨日は文化会館練習室で下合わせを行いました。
筑紫歌都子作曲「虫の声々」
この曲は秋の夜長に一匹の虫が静かに鳴き始め、徐々に色々な虫の声が加わり賑やかな大合唱(楽譜には虫のダンスと書かれています。)となります。夜明け前には一匹二匹鳴き声が止み、名残惜し気に曲は終わります。
井関一博作曲「杜へ」
作曲者の井関さんは大学の大先輩で、卒業後に共演させて頂く機会も多くあり、最近も私のコンサートを見に来て下さったりして親しくさせていただいてます。
井関さんがかつて勤められていた宮城教育大学での、和楽器授業の為に作られた第一弾「杜へ」は、初心者向きの箏二重奏でとても合わせやすく、ハーモニーが美しい曲です。
当教室の若手ホープの小学六年生による演奏、楓かえる・kaze 作曲「アンサー」。この曲は前作「ワインド」の完結編で、ストーリー仕立ての不思議な世界観の楽曲。
【ついに正体を現した赤髪のピエロが語り始めたワインドの真相。ぜんまい世界の終わりに、少女は自分だけのアンサーを見つけることは出来るのでしょうか。】
娘がまだ小学校低学年の頃、当時の若手(小学生~大学生)四人で前作「ワインド」を演奏しました。10年の時を経て、完結編をお届けです!
他に、私の師匠の社中の演奏にも参加します。菊重精峰作曲「月の旋律(しらべ)」はいわゆる現代邦楽曲で、箏・十七絃・三絃・尺八の合奏曲です。
筑紫歌都子作曲「羽衣」は、お能「羽衣伝説」を題材にした劇曲です。これは筑紫歌都子作品の中でも比較的大きい曲で、正式に演奏する際は笙や楽太鼓も加わり大変華やかです。
天女と漁夫の台詞調の歌唱が多く、私は漁夫の役を担当させていただきます。二代目宗家・美代子先生、三代目宗家・純子先生のお声が脳裏に強く残っていますので、そのイメージをしっかり再現出来るように頑張ります!
発表会に向けて、皆それぞれ頑張って練習に励んでいます。
多くのお客様のご来場をお待ちしています!