昨日、第1回箏さくら会演奏会が満を持して開催されました。
平塚市の箏教室、箏さくら会会主・下山歌飛倭さんの長年の夢の実現です。
私も微力ながら協力させて頂きました。
この日の出演者は総勢50名(当教室生徒は11名参加)、箏・17絃は60面、三味線8挺。
箏は曲ごとに調絃を変えなければ演奏出来ませんので、これらの楽器をプログラムの進行に合わせて繰り回していきます。
多人数での演奏会は当日のこの【調絃】がとても重要です。
いかに正確に間違いなく、スピーディーに完成させるか・・。
例えば一曲目で使用した楽器を四曲目にも使用しなければならない場合、二曲目の演奏時間内に楽屋で調絃し直し、三曲目には舞台袖に待機させなければなりません。
出演せずに調絃に専念する人(調絃係)がいる場合はまず問題ないですが、出演者が調絃係も兼務することもあって、それはかなり重労働です。
昨年暮れに私が出演させて頂いた横浜にぎわい座公演に引き続き、今回も出演しつつ調絃を頑張ることに・・(^-^;
私の高弟・トモさんと入れ替わり立ち替わり、出演の合間を掻い潜りひたすら調絃!
次から次へと楽器を出し入れし、調絃完了の差し紙を入れるなど、サポートメンバーも含めチームワークで乗り切ります。
17絃が入る曲が四曲ありましたが、通常は第一絃は「C」の音で始まるところ、この曲は「B♭」、こっちは「D」という具合に特殊な調絃の曲が二曲もあり、ハンドルでピンを締めたり緩めたり・・調絃が狂いやすいのであまりやりたくない操作ですが、致し方なし(>_<)
そしてその合間を縫って三味線の調絃もチェックしに走ります!
「先生、さっき二の糸が切れてしまいました・・」との声に「ええっっ(; ゚ ロ゚)!」と内心声を上げつつ「大丈夫よ(^-^)」と笑顔で返し、いそいそと糸の張り替えをします。
三味線の糸はとにかく不安定で、すぐに調子が狂います。
舞台に上がるまでの時間を見ながら、上手に張って伸ばしておかなければなりません。
このように、華やかな舞台の裏側は戦闘モードの忙しさだったりしますが、それを微塵も感じさせず演奏は粛々と・・。
箏さくら会会員を中心に、我が師匠率いる湘南筑紫会のベテラン勢、下山さんと私がインストラクターを務める高校邦楽部現役生・OB達 、そして当教室のメンバーも加わり、力を合わせて演奏会を成功させました!
みんな笑顔で、めでたしめでたし!