ようやく穏やかな秋を感じられるようになった今日この頃です。
過ごしやすい気候がこれから数ヶ月続けばいいのに・・と思いますが(猛暑は約三ヶ月近くもありました!)、今週末はぐっと冷え込むのだとか。
四季もゆっくり味わえない気候変動。そして日本国内も世界情勢も不安だらけです。
並べ立てると悲観したくなることばかり。せめて身の回りの小さな芸術の秋を楽しんで、心穏やかにいたいものです。
来たる11月10日日曜日、茅ヶ崎市民文化祭の一環として毎年恒例の演奏会を開催します。
オープニング曲【月に寄せる日本のうた】は私の師匠・津下先生の社中と合同演奏です。
「荒城の月」「おぼろ月夜」「うさぎ」「十五夜お月さん」「宵待草」「月の沙漠」「炭坑節」、月に因んだ懐かしの曲がメドレーになっています。
ラストの炭坑節は思わず踊り出したくなるような楽しさです!
プログラム4番は期待のニューフェイス、小6コンビによる「さくら」「ひよこ」です。
箏を習い始めて半年程の二人、ただいま絶賛練習中!
次に登場するのは小2のAちゃんによる「となりの小犬」「十五夜お月さん」です。
Aちゃんはお稽古を四歳からスタート。
舞台経験は先の二人よりも豊富、且つ「緊張って何?」という強心臓の持ち主です!
今年はどんな演奏を見せてくれるでしょうか。
5番「さざなみ」は小5~中2の女子四人による二重奏です。
通っている小・中学校はバラバラで日頃は接点の無い子たちですが、この合奏を機に心を通わせて仲良くなってくれたら良いな~と思っています。
11番「千本桜」はボーカロイドの初音ミクが歌ったことで爆発的に流行った楽曲。
高校箏曲部で好んで演奏されています。アップテンポで楽しい曲なので、今回は私の社中の老若男女で挑戦してみることに!
皆さん苦戦しつつも、少しずつ自分の課題や弱点を克服しています。
高めの目標設定でしたが、それぞれが賢明に努力している姿は美しいな~と思います。
15番「夢殿」は師匠社中の曲で、そちらの一員として私も演奏させて頂きます。
夢殿は奈良・法隆寺東院の本堂です。聖徳太子居室跡と伝えられ、夢に金人が現れて教示を受けたという伝説から「夢殿」と呼ばれるようになったそうです。
筑紫会初代宗家筑紫歌都子が昭和43年に作曲。
天平時代の長閑で明るい情景に始まり、後半は救世観音の気品を称えるような曲調で静かに終わります。
師匠社中はこの道何十年のベテラン揃いですので、華麗な演奏をお聴き頂けることと思います。
他にも生田流、山田流、尺八の都山流、琴古流と、それぞれの社中による演奏をお楽しみいただけます。
箏・三絃・尺八の音楽を愛好する人たちの発表です。
是非多くの方にご覧頂きたいと思っています。ご来場を心よりお待ちしています!