7月31日から8月5日までの6日間、【清流の国ぎふ総文2024】が開催されています。
全国高等学校文化部のインターハイとも言われる「総文祭」。
日本音楽部門は土岐市文化プラザにて7月31日、8月1日の2日間に渡り、熱演が繰り広げられました。
我らが神奈川代表チーム、引率教諭、コーチも含めて総勢33名は7月28日に岐阜県に向けて出発し、恵那峡のほとりに宿泊。
翌29日午前中に本番さながらのホールリハーサルを行い、宿に帰ってからも練習をします。
暑さや緊張からか、胃痛や頭痛を訴える生徒や引率教諭の発熱等、体調不良者がチラホラ・・・。
3日目は大事をとって午前中は宿の部屋で休養し、元気のある生徒は先生と恵那峡湖畔を散策していました。
私も朝一番に遊覧船を楽しみ、湖畔の遊歩道をお散歩。
弁財天に本番演奏の祈願をし、川上貞奴や島崎藤村の石碑などを眺める等息抜きしました。
午後はいよいよ満を持して最終調整の合奏練習です。
実は私が最も気がかりだったのは2分以内という制約がある「舞台セッティング」です。
これまでなかなかフルメンバーが揃わず(体調不良や都合による欠席者がいて)後回しになっていたのですが、ようやくここで全員揃ったのでタイムを計測しながら練習することが出来ました。
全国大会は分刻みでタイムテーブルが組まれているため、舞台袖から入場して2分以内に如何に美しくセッティングをするかが演奏の肝になります。
大きなホールでの演奏は通常なら専門の琴屋さんが設置してくれますが、この大会では高校生自らが設置しなければなりません。
見た目の美しさもさることながら、楽器の配置の良し悪しは演奏のし易さにも関係するのです。
合同チームのメンバーはとても的確にポイントを押さえ、スムーズにセッティングが出来るようになってくれたのでひと安心しました。
何度か通し練習を繰り返し、4回目に理想的な集大成の演奏を聴くことが出来ました。
本番の出演順は7番、演奏開始時刻は11時41分。
どこの学校も条件は同じですが、ウォーミングアップもそこそこにあっという間に舞台に出されるので本番はとにかく大きなミスが無ければ御の字というところでしょう。
31日当日は朝7時半に宿を出発。
マイクロバスで移動中、乗り物酔いで真っ青な女子生徒がバスを降りたとたん道に倒れこむハプニングもありましたが、どうにか全員で予定通り会場入り。
そこからはあっという間です。
全ての行動は時刻が設定されており、それに従い荷解き、柱立てと順序良く行います。
調弦室へ入って本番調弦を取り、第一待機場、第二待機場へと誘導に従って移動しながら舞台袖に到着。
そこで円陣を組み、気合を入れいざ全国大会の大舞台へ!
前日の練習通り、セッティングは上々。
曲目は「龍星群」。十七絃と箏五パートの編成、25名の演奏です。
演奏開始後少し不安定になったもののうまく立て直し、ソロ部分も良い具合に進み、後半の速度が上がったあたりで危ういところがありつつ何とか凌いでくれて、最後はきっちり盛り上げて曲を締めました。
琴柱を倒したり、爪を飛ばしたりする事故も起こさずホッと胸を撫でおろしました(^^;
客席で聴いていたセカンドコーチMさんは「並びも良かったし、演奏も良くて感動した」と言ってくれました。
演奏後に失敗を悔いて泣く生徒もいましたが、私はみんなの心が一つになってお互いを尊重しあった良いアンサンブルが出来たと思っています。
立て看板の前で撮った集合写真。全員やり切った満足感の浮かぶ笑顔でした。
結成しておよそ半年、神奈川県合同チームはこれにて解散です。
明日からはまたそれぞれの生活が待っています。
この経験が彼らの良き思い出となり、人生の糧になることを願ってやみません。
勿論、私にとっても大きな経験となりました。
でも三泊四日の団体旅行の最終日は流石に疲労感が強く、一刻も早くうちに帰りたい!自分の家で寝たい!と全員思っていたであろうことは想像に難くありません(笑)