昨日は私の所属する生田流筑紫会の三代目宗家「筑紫純子先生」が福岡から東京にお越しになり、本部講習会が開催されました。
コロナ禍の影響もあり、数年ぶりの再開です。
講習曲は全五曲
・夕顔
・群舞
・田家の雪
・雨にも負けず
・スリーライト(坂本一郎作曲)
夕顔は古曲ですが、筑紫歌都子先生の節付けのもの。そして、尺八の代用として、この度筑紫純子先生が手付けをされた「低音箏」パートを聴かせて頂きました。
低音箏は十三絃の箏ですが、普通の箏より若干大振りで絃も太く、十七絃に近い音色です。
この楽器は筑紫会オリジナルだそうです。
私はてっきり他流の方も使う楽器だとばかり思っていたので、認識を新たにしました!
田家の雪(でんかのゆき)は筑紫歌都子先生が亡くなってから見つかった楽譜で、作曲年代不明、作詞者不明とのこと。
本部にも資料が全くなく、古い筑紫会会員の方に尋ねても知る人がいないそう。
【野路遠く 雪に埋もれて立ちのぼる 煙りに知るき おだのひとつや】
この詩は一体誰の作なのか・・純子先生はインターネットで懸命に調べたけれど、手がかりが掴めないそうです。
「誰か調べられたら是非教えて下さい!」と仰いますが、図書館で調べる?・・と言っても方法が思い付かないです。
最近は誰もがネットに依存しきっていますね・・(^-^;
田家とは田舎の意で、歌都子先生のお里、山口県鹿野市は雪が降る地域だからその情景を思い浮かべて作曲したのだろうと、純子先生は推測されていました。
謎を残した「田家の雪」、演奏を聴くと上品な雰囲気の小品でした。
講習会で受けた指導を、次は自分の生徒に還元して行きたいと思います!