今日は神奈川公立高校の入学試験日。
受験生は合格発表の日まで、何となく落ち着かない気分でしょう。
さて、こちらはひと足先に嬉しい知らせがありました。
私の直弟子ではありませんが、一年間お預かりして箏・三絃のお稽古を見て来た女子中学生が、念願の音大附属高校合格を果たしたのです!
これまでに、流派の資格受験生を指導した経験はありますが、学校の受験は全く別物なので気持ちを引き締めて指導に臨みました。
最後は本人の熱意と努力!
合格の一報を貰って私も小躍りして喜び、胸を撫で下ろしました。
それにしても合格者40名中、邦楽専攻はたったの一人、彼女のみだったことに軽いショックを受けました。
あとは皆、洋楽専攻なのです。
邦楽には箏、三味線以外にも尺八、長唄、能楽、日舞、雅楽もあるのに。
今年は邦楽専攻の受験生が殆どいなかったようです。(もしかしたら例年?)
私自身は県立高校普通科に行き、大学から専門的に学ぶという進路でした。
ですので附属高校のことは詳しくありませんが、当時の大学でも邦楽専攻者は洋楽より圧倒的に少なかったです。
テレビの音楽教養番組では「未来を担う音楽家を育てよう!ジュニアオーケストラプロジェクト」というようなものを放送しています。
テレビ局のバックアップのもと、著名な指揮者を招聘して世界に羽ばたく若手を育成するというもので、洋楽器奏者がターゲットです。
和楽器の若手育成という企画は見たことがありません。
どうしてでしょうか?
邦楽は日本ではなかなかメジャーにならないですが、邦楽器に携わる私たちは次世代にバトンを渡すべく、細くとも努力を続けて行くしかありません。
4月から新しい世界に飛び込む彼女を、これからも応援したいと思います!