今月のコンサートに向けて、曲を夢中で練習していたら・・。
「バシッ!」っという強い破裂音を立てて、琴の絃が切れました。
数週間前に別の絃が切れて、琴屋さんに締めて貰ったばかりなのに・・(泣)
パワー系プレイヤーではない私がテトロン糸を切ることは滅多に無いのに、立て続けに二本も。
その昔、大学でのレッスンは絹糸で行われていたので(現在は廃止)、頻繁に絃が切れて、自分たちで糸締めをするのが習わしでした。
絃が勢い良く切れた瞬間、運が悪いと手に当たってミミズ腫れになることも。
当時、顔に当たったというエピソードを聞いて、小心者の私は震え上がったりしていました・・(^-^;
ちなみに三味線は昔も今も絹糸を使うので、三の糸は頻繁に切れます。
昨日指導に行っていた高校の筝曲部の合奏練習中にも一本、十の絃が切れました。
高校の部活では割りと良く見る光景です。
初心者は力任せに絃を掻き鳴らし勝ちなので、切ってしまうことがあります。
部活動費は決して潤沢ではなくて、絃のメンテナンスも贅沢は出来ません。
(私立公立で違いがあるかも知れませんが。)
古くて傷んだ絃を使って練習していることが多いです。
この夏の全国大会本番演奏中、曲の終盤で絃が切れかけた(ジリジリとほつれ出した!)にも関わらず、その一本に触れないように最後まで弾ききったという強者がいます。
演奏中に切れなくて幸いでした(^-^;
昨日の合奏練習中に絃を切った女子高生がその強者。
彼女は私と同じくパワー系プレイヤーではないのです。
う~ん、以前の指導に行っていた学校では男子(もしくはパワー系女子)ががむしゃらに弾いて切るパターンが多かったけれど・・。
そういえば、彼女は他の部員より余分に部活に来て練習に励んでいると、顧問の先生が言っていました。
力の強さではなくて、練習の頻度。
絃が切れる要因は様々あると思いますが、努力の証でもあるのかな~と思った次第です。