2024年も残り僅かとなりました。
本日28日は当教室の最後のお稽古日です。
中学生のKちゃんは、今日も元気に自転車でやって来ました。
部活動(運動部でハード!)と進学塾のスケジュールの合間を縫って、箏のお稽古も頑張っています。
今、取り組んでいるのは映画音楽。
映画【菊次郎の夏】(1999年)のメインテーマで「Summer」という曲です。
ジブリ音楽なども手がける久石譲の作曲で、夏の静かな昼下がりの情景を思い起こさせる叙情的な楽曲。
Kちゃんに楽譜を見せると「これ好き!これ弾きたい!」と前のめり気味でした(^^;)
「家でも隙間時間に熱心に練習しています。」とお母さんからも報告が・・・♡
実はKちゃんは小学四年のときからお稽古をスタートしたものの、それほど熱心ではありませんでした。
楽器の習得スピードには個人差があり、ある程度辛抱強く時間をかける必要があります。
すぐに思うように弾けるようにならなくて「もうやめようかな~」とお母さんにぼやいていたそうで、中学入学のタイミングでお稽古を中断することに・・・。
ところが箏に未練があったらしく、一年弱のお休みの後にお稽古再開を果たしました。
Summerのような曲を箏で弾くのは複雑で難しいのですが、「好き」という情熱をもってひたすら練習して習得する(体育会系!)。
「ピッチカートで指に水ぶくれが出来た!これで二回目!」と言って、誇らしげに(?)見せてくれました。
彼女の場合、中学生になって精神的に成長したことにより箏ときちんと向き合えるようになったように思います。
成長期はひとそれぞれですね。
お稽古中、Kちゃんが発する真っ直ぐな爪音に私は心奪われてしまいます。
彼女にとって、箏という楽器が生涯の友となってくれることを願ってやみません。
今日の夕焼け雲を眺めつつ、来たる2025年に思いを馳せます。
箏や三味線を好きになってくれる人が一人、また一人と増えますように!
それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。