昨夜は久~しぶりに上野の東京文化会館に行って来ました。
今年の3月、箱根塔ノ沢、阿弥陀寺の音楽法要でご縁を頂いたバイオリニスト、中藤先生の演奏を拝聴するために。
先生は古典音楽協会に所属されており、クラシック音楽に疎い私はこれ幸いと「洋楽の古典音楽」を勉強させて頂こうと馳せ参じました。
万が一寝てしまったらいけないと、ラウンジでカフェインを注入!
プログラムを見ると、バッハ、ビバルディ、ヘンデル、までは辛うじて知っていますが、ジェミニアーニとテレマンは初めて聞く名前です(^-^;
演奏中の写真は撮れないので、ラウンジのテレビで会場の雰囲気を。
珠玉の演奏が始まりました。舞台に立つ奏者の皆様は「全員どこかの音大の教授陣なのでは?」という風格です。(本当にそうかも・・)
お一人お一人の存在感、奏する姿や音の説得力が半端ない!
私はこれまで「舞台はやっぱり若い子が華やかで美しいから良い!」と思っていたのですが、いぶし銀の良さを初めて感じてしまいました。
クラシック音楽は私にとって遠いヨーロッパの国のものという感覚なのですが、ここに集まる観客の皆様にとっては日常的に聴く音楽であり、日本人の多くが身近に感じている音楽なのかもしれません。
多分ここにいる大半の人が、邦楽の古典音楽に「異国感」を感じてしまうのだろうな・・とやや感傷的な気分に。
懐かしく思い出したのは、芸大生だった当時、芸祭という秋の大学祭で同期のD君企画「和楽器でバロック音楽」という自主コンサーをしたこと。
弦楽科やチェンバロ科の子たちとも交流出来て何だか面白かったな・・良く知りもしないバロック音楽を五線譜で一生懸命に弾いた記憶が甦ります。
休憩時間にはチェンバロの調律をしっかり観察。ネジ巻きを使い、オクターブで調整していて箏や十七絃の調絃と似ています。
和楽器は奏者本人が調絃をするので、調律師がやってくれるのは羨ましい。
本公演は創立70周年記念公演で、第164回目にあたる定期演奏会だそうです。
長い歴史のある協会ですね。
コンサートマスターを40年勤められたバイオリニストの男性は御歳85歳!
今回が引退公演とのことでしたので、最初で最後のお姿を拝見出来て良かったです。
アンコールに演奏されたバッハのアリアは、私もコンサートで演奏予定にしている曲。
通奏低音をしっかり耳に残しました。
夢のようなひとときの後、帰ってきた茅ヶ崎駅では馴染みの海の湿気を感じ、サザンオールスターズ凱旋ライブ帰りのグッズTシャツ姿の人々とすれ違いました。
地元感たっぷり、現実に引き戻された感覚になりました(^-^;
さて、今日夕方はいよいよ藤沢市鵠沼松の杜でのお月見コンサート本番です!