昨日(2月15日)、関東地方に春一番が観測されました。
気付けば近所の黄色いミモザも開花していて、春が前進したな・・と感じます。
しかし今からちょっぴり過去の2月5日、しんしんと雪が降り積もり大雪警報が発令されました。
夜には屋根から雪の塊が「ドサッ!」と音をたてて地面に滑り落ちる音も聴こえ、まるで雪国にいるような感覚に。
私が子どもの頃、雪国「秋田」出身の両親に連れられてお正月休みを雪深い田舎で過ごす機会があり、少なからず雪には親近感を覚えています。
関東では久しぶりの大雪に見舞われたその日、私は漸く意を決して五線譜の解読に着手しました。
譜面のタイトルは「雪おんな」です。
これは平井澄子先生の作品で、三味線弾き語りの曲です。
ある方(私も存じ上げません)の委嘱曲で、音源は出回っておらず、実際聴いた人も殆どいないという、手がかりがほぼ無い曲・・・(^-^;
辛うじて譜面が残っており、平井澄子記念音楽振興会・春の演奏会で演奏するという機会を得ました。
箏の五線譜は数多く経験していますが、三味線五線譜は経験が浅く「この年齢で人生初のような経験が待ち構えているとは!」と嬉しい反面、仕上げられるのかどうかの不安もあってなかなか手が付けられずにいたところ、空から降る「雪」に背中を押されてやっと始動!
少しずつ書き進めて3日かけて五線譜の大まかな解読は完了しました。
その後実際に音出し練習に入りましたが、なかなか自分の中に定着化せず苦しい日々。
そこで、五線譜のまま弾くのを止め、三味線本来の縦譜を作成し直すことにしました。
書き起こしながら、未知の曲のイメージがよりリアルな感覚でわいて来ます。
とはいえ平井作品を勝手な解釈で演奏する訳にはいかないので、オープンリールの音源をデジタル化した方に交渉し、音源を送って頂くことに!
更に、願わくば4月の発表前にこの曲の委嘱者に直接お会いしてレッスンを受けたい!と思っています。
期待と不安が入り交じる、三味線弾き語りの行く末は・・?
自分なりにベストを尽くして頑張るしかありません(^-^)