穏やかな陽気の4月2日。
学生はまだ春休みの真っ最中ですね。
この春、中学に進学するKちゃんはこのお休み期間を利用して、奥伝免状試験に挑戦しました。
振り返れば小学2年生の頃、お母さんと一緒に体験レッスンに来てくれた彼女。
指がとても柔らかくて最初のうちは弾くのもひと苦労、特に左手の【押し手】がとっても大変でした。
押し手は通常、人差し指と中指の指先を使うと指導します。
しかし彼女の場合、人指し指の腹が多めに絃に触れています。
正しい音程まで押せるよう、自分で一生懸命編み出した技です。
この手つきを私が初めて見た時、非常に感心したことを覚えています。
人はそれぞれ骨格が違うので、その人に合った奏法があるのだな・・指導する際はワンパターンを押し付けてはいけないのだな・・とつくづく思いました。
今ではすっかり左右どちらの指も力強い音を鳴らせるようになり、十七絃(低音楽器で絃が太い)にもハマっています!
今日の試験では筑紫歌都子作曲「夕陽」を演奏。
試験直前の練習タイムでは何度か突っ掛かってしまい悔し涙をこぼしていましたが、本番はしっかり強弱や曲想も付けて演奏出来ました。
結果は勿論「合格」\(^-^)/
一つ一つ経験を積み重ねて成長していくK ちゃん。
これからも楽しく(時には苦しい)箏の演奏を続けてくれることを願っています。