今日は6月6日。
毎年、この日が来ると考えること・・。
過去のブログでも触れていますが、6歳の6月6日はお稽古始めに良いという言い伝えがあります。
5歳の5月入門の私は、先生の見よう見まねで弾き、ただただおとなしくお稽古に通う幼少期でした。
大人になって先生を生業にしていると、小さな子どもさんのお稽古は大人以上に難しいな~と苦心することが多いです。
昭和の子どもと令和の子どもは時代背景も違うので、昔スタイルでは通用しないのです。
私はこれまで楽器の演奏技術だけをひたすら学んで来たので、リトミックのような楽しい音楽教育の仕方はよくわかりません。(正直に言うと)
そんな時に頭の中に立ち現れるのは、尊敬する平井澄子先生の楽曲「をさない日は」という小品。八木重吉の詞です。
をさない日は 水がもの言ふ日
木がそだてば そだつひびきが聞こゆる日
をさない日は 水がもの言ふ日
琴の生徒のAちゃんはピカピカの一年生。無邪気で自由奔放で子どもらしさ全開!
当時の私は彼女と真逆で、妙に冷めた視点でものを見る子どもだったので、Aちゃんはとっても眩しい存在です。
お稽古中に観察していると、そうか~!この子は「水がもの言ふ世界」を生きているのだな、と感じます。
色んなお子さんと触れあい試行錯誤の日々、結局は私が一番成長させて貰っているのかも・・と思います。
今日は私の大好きな琴、三味線を同じように好きになってくれる子が、一人また一人と増えて行くことを願う日です。