今日は三味線のお話を少し・・。
三味線という楽器は大きく分けて三つに分類されることをご存知でしょうか。
写真の左が津軽三味線(太棹)、真ん中が地歌三味線(中棹)、右が長唄三味線(細棹)。
写真ではわかりにくいですが、大きさが大中小となっています。
一般的に【三味線】と言えば津軽三味線をイメージされる方が多いと思います。
力強く叩きつける撥音の迫力と細かい速弾きが魅力的ですね。
プレイヤーの有名人も多く、メジャーな三味線と言えましょう。
他にも芸者さんが奏する端唄、小唄等の三味線。
歌舞伎で聴こえてくる音楽は長唄三味線。
渋いところで言うと、文楽(人形浄瑠璃)の三味線もあります。
常日頃、私が演奏している三味線は上記のどれでもなく、かなり通な人じゃないと知らないであろう地歌三味線です。
音楽ジャンルの違いから、演奏する曲も普通は違います。
しかし中には共通する曲もあったり、一部モチーフが使われたりと、その関係性は複雑に絡み合っています。
それぞれ専門分野の三味線しか弾かないのが通例ですが、今日は津軽三味線を触らせて貰う機会を得ました!
知識としては知っているものの、本物を触れるとなるとかなりテンションが上がります⤴⤴
太棹の津軽三味線はずっしりと重たい物と想像していましたが、それ程でもなかったです。
特徴的なのは構え方と撥の当て方で、地歌には無い(やらない)動きがあって、それによって叩きつける強い音が出せます。
派手な強い音を鳴らさないように躾けられて来た私としては、真逆の行為に戸惑うばかり・・(^_^;)
色々な楽器を器用に操れる人がいますが、自分のスイッチを上手に切り替えられる人なのだろうな〜と思いました。
しっとりはんなりと奏する地歌が、私の性分に合ってるな〜と再確認致しました(笑)