<目的>
★香味の向上
焙煎直前に行うコーヒー生豆の水洗処理には賛否両論があり、洗うと風味となる成分が流失するとの否定的な意見もあります。
しかし、当店で繰り返し検証したところ、デカフェを除き、水研ぎを実施している豆の方がしていない豆に比べ、「香味を損なうことなく、まろやかでクリアー、雑味の無い抜群な切れ味、冷めても美味しさが変わらない」との結果が得られました。
★衛生面の向上
コーヒー生豆は、最高品質のものでも輸入されたそのままの状態では埃(主にシルバースキンが剥がれ落ちて粉末状になった粉)、雑味の原因となるシルバースキン、その他異物等の汚れが生豆表面に付着しています。
当店が過去に視認除去した異物として、小石、レンガ片、コンクリート片、金属片、電線ケーブルの切れ端、糸くず、穀物種子等がありました。
また、カビで汚損された不良豆が混入していることがあり、カビ毒(オクラトキシンA)の低減対策として、焙煎直前に行う生豆の水研ぎはある一定の効果があると考えます。
<要点>
★しっかりと且つ手早く
先ず、ボウルに生豆を入れて水を加え攪拌し、生豆表面に付着している異物を洗い流します。
次に、水を切った状態で生豆を研ぎ、表面にへばりついているシルバースキンを剥がし、再び水を加えて洗い流します。
生豆の水分吸収を極力避けるため、浸漬時間が長くならないように注意します。
★直ちに乾燥させて焙煎する
水研ぎを済ませた生豆は、素早く表面の水気を清潔なタオルで拭い去った後、30分間ほど送風機で風を当て、均一に “ある程度” まで乾燥させてから焙煎機に投入します。
乾燥期間中はハンドソーティング(目視による選別)を行い、不良豆を除去します。
<水研ぎ動画>
データーが重いため、短く編集し、3つに分けています。
生豆銘柄 | エチオピア コチャレ イリガチェフ エチオピア原種 G1 – ナチュラル |
生豆重量 | 1300g |
撮影日 | 2019年5月9日 |
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