赤と黒の織り成す世界。
鎌倉では、中世の人々が日常的に使用した漆器類が多数出土し、中でも黒漆地に朱漆で文様を描いた漆絵の椀や皿は、国内でも突出した出土例を数えます。漆器制作に携わった塗師たちの道具も多く出土しており、これらの漆絵椀皿が当地で生産されていたことが類推できます。地下水位の高い鎌倉では、このような漆製品が朽ちることなく今日に至るまで地面の中に保管されてきたのでした。
本展では、日常的供膳具として中世の広い階層で享受された漆絵椀皿を中心に、鎌倉で出土した漆器関係遺品や、漆器製作に使用された道具類、さらに伝世の鎌倉彫や彫漆などを一堂に展観し、中世における漆器の生成享受の様態と、中世の人々の嗜好性について探っていきます。
※当企画展チラシより一部抜粋
開催期間 | 2018年9月15日(土) 〜 12月15日(土) |
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時間 | 10時~16時(入館は15時半まで)、日曜・祝日休館 |
場所 | 鎌倉歴史文化交流館 |
料金 | 一般300円、小・中学生100円 |
アクセス | JR・江ノ電「鎌倉」駅より徒歩約7分 |
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主催・協賛団体など | 【主催】鎌倉歴史文化交流館(鎌倉市教育委員会) |
TEL | 0467-73-8501 |
お問い合わせ先 | 鎌倉歴史文化交流館 |
ウェブサイトURL | https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/rekibun/koryukan.html |
備考 | 毎週土曜日11:00から、当館学芸員による列品解説を行っています。 |