講師:伊藤 一美氏 (鎌倉考古学研究所 理事)
北条義時、その生きた時代は東国に一つの「磁場」が生まれていく過程と言ってもよいだろう。
長寛元年(1163)生まれの義時、母は伊藤祐親の女。伊豆国を預かる在庁官人の「イエ」同志。いわば地方武士の次世代誕生であった。
三浦義村も母は伊藤祐親の女であった。この結びつきには祖父義明の配慮が働いたであろうことは想像がつく。つまり北条政子・義時とは、母方を通じた「いとこ同士」であった。
こうした経過から義時の「義」字は、おそらくは三浦氏嫡流家三浦義明から「義」名を与えられたと先学は指摘している。すなわち北条氏にとって、三浦氏は「烏帽子親(仮の親子関係)」というべき有力者であるとともに親族グループであったのだ。
これまでの研究では、北条と三浦は「対立関係」の有力武士団と考えられてきた。両氏はそれぞれの生き方を模索しながら「対立」もあったはずだが、それを「克服」しようとしてきた「歴史」に注目してみたいと思う。
開催日 | 2022年9月18日(日) |
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時間 | 14時~16時(開場13時半) |
場所 | 善行公民館 3F 多目的ホール |
料金 | 資料代500円 |
アクセス | 小田急線善行駅西口徒歩3分 |
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主催・協賛団体など | 主催/善行雑学大学 |
TEL | 090-7251-3232 |
お問い合わせ先 | 善行雑学大学 片岡信弘さん ※新型コロナウイルス対策で会場の定員が100名のため、参加希望の方は事前にお問い合わせください。また、マスクは必帯となります。 |
ウェブサイトURL | https://zengyo-zatsugaku.jimdofree.com/ |
備考 | 【次回のお知らせ】 |