講師:古宮 誠一氏 (芝浦工業大学名誉教授、元国立情報学研究所特任教授)
この講演では最初に、真実の歴史を記述して残すことに懸ける中国の歴史記録官達の執念を示すエピソードを紹介する。中国の歴史記録官達がこの精神に基づいて記録した歴史書として最も信頼できるものは、中国の歴代王朝が作成した歴史書(正史と呼ばれている)である。幸いなことに、中国の歴史記録官達は、公式ルートを通じて得られた日本列島の歴史についても、正史の中に記録を残している。従って、中国の歴代王朝が作成した正史を紐解けば、日本列島の真実の歴史を明らかにすることができる。
正史の中でも「魏志倭人伝」は、倭人の国に関するまとまった記事を記録した最初の歴史書である。名著の誉れが高く、著者陳寿にとっては、自分が生きていた時代の記録なので、極めて信頼性が高いと評価されている。
しかし、2021年に放映されたNHK「邪馬台国サミット」では、出演者(専門家)らが一致して、「魏志倭人伝」の記述は信用できないと主張していた。
この講演では「魏志倭人伝」の記述内容が極めて信頼性が高いことを証明した上で、「魏志倭人伝」の記述などから得られた情報を基に、倭国の正体を明らかにするとともに、倭国の女王卑弥呼の国の都(宮殿)の所在地を明らかにする。
ちなみに倭国の都であると比定したその地から、1992年11月に宮殿群が出土した。
開催日 | 2022年7月17日(日) |
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時間 | 14時~16時 |
場所 | 善行公民館 3F 多目的ホール |
料金 | 資料代500円 |
アクセス | 小田急線善行駅西口徒歩3分 |
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主催・協賛団体など | 主催/善行雑学大学 |
TEL | 090-7251-3232 |
お問い合わせ先 | 善行雑学大学 片岡信弘さん ※新型コロナウイルス対策で会場の定員が100名のため、参加希望の方は事前にお問い合わせください。また、マスクは必帯となります。 |
ウェブサイトURL | https://zengyo-zatsugaku.jimdofree.com/ |
備考 | 【次回のお知らせ】 |