講師:山本 啓一氏(千葉大学名誉教授)
ボケの初期症状は、覚えられない(記憶を作れない)、思い出せない(記憶を呼び起こせない)なので、まず脳の中で記憶が作られる過程について説明する。
脳の表面(大脳皮質)には、視覚、聴覚、嗅覚、接触感覚などの情報が集まる部位が散在している。それらの情報を集め、記憶を作るのは海馬。記憶は前頭葉に保存され、その呼び出しには海馬が関わる。
脳の神経細胞は増殖せず、10歳以上になると減り出す。しかし、海馬の細胞は年をとっても増殖する。新しい記憶を今までの記憶と結びつけるために細胞が必要だからである。
したがって、海馬細胞が適切に増えないことがボケの原因と考えられる。そうなるのは海馬細胞の増殖を妨害する物質が全身の老化細胞から放出されるため。
ボケないためには、細胞の老化を抑え、その有害物質を減らすこと。すなわち、バランスの良い食事をとり、運動して血液循環を良くすること。
そして、脳を適度に使い、ストレスを与えないこと。すなわち、頭を使い、よく眠り、生活を楽しむこと。ただし、不老不死が無理なように、ボケない人はいない。ボケは仕方ないと悟ることも必要である。
開催日 | 2022年6月19日(日) |
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時間 | 14時~16時 |
場所 | 善行公民館 3F 多目的ホール |
料金 | 資料代500円 |
アクセス | 小田急線善行駅西口徒歩3分 |
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主催・協賛団体など | 主催/善行雑学大学 |
TEL | 090-7251-3232 |
お問い合わせ先 | 善行雑学大学 片岡信弘さん ※新型コロナウイルス対策で会場の定員が100名のため、参加希望の方は事前にお問い合わせください。また、マスクは必帯となります。 |
ウェブサイトURL | https://zengyo-zatsugaku.jimdofree.com/ |
備考 | 【次回のお知らせ】 |