講師:藤本 博己氏 (東北大学名誉教授)
地球は、40億年以上継続して海が存在した類まれな水の惑星であり哺乳類、さらには、人類という高度な知的生命体を生み出したという意味での奇跡の惑星です。
この奇跡が生まれた要因の1つは、個体地球内部の熱対流がプレート運動となり、その間安定して継続してきたことでしょう。
プレート運動は、平均的には非常に遅く安定していますが、固いプレートが接する境界では、まれに、大きな地震や噴火という激しい現象が起きます。
2011年の東北沖太平洋地震は、予想された宮城沖地震が予想外に巨大化した地震でした。震源域の中心部は予想されていたので、M9という超巨大地震を初めて陸と海の観測でとらえることができました。
大きな災害を食い止めることはできませんでしたが、地震が巨大化した仕組みや、地震前の変動、内陸の噴火活動との関係、津波対策の高度化などで進展がありました。
また、プレート間に蓄積されるひずみは予想された震源域だけでなく、周囲の広い領域でも担っており、数百年に一度くらいは全域が滑って超巨大地震を起こすということが分かりました。
これらの成果を生かして、南海トラフや根室沖など今後の巨大地震に備えたいものです。
開催日 | 2019年11月17日(日) |
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時間 | 14時~16時 |
場所 | 六会公民館ホール |
料金 | 資料代500円 |
アクセス | 小田急線六会日大前駅東口から徒歩約7分 |
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主催・協賛団体など | 主催/善行雑学大学 |
TEL | 0466-82-0517 |
お問い合わせ先 | 善行雑学大学 宮田英夫さん |
ウェブサイトURL | https://zengyo-zatsugaku.jimdofree.com/ |
チラシ等関連資料 | 添付ファイル |
備考 | 【次回のお知らせ】 |