講師:赤坂 甲治氏 (東京大学名誉教授・特任研究員)
遺伝情報はDNAの塩基配列にあり、形質の変化はランダムな塩基配列の変異がもたらすのは紛れもない事実である。ダーウィンはランダムな変異が自然選択されることにより進化が起こると考えていた。しかし、例えば、文学作品の文字をランダムに置き換えてもより優れた作品になるとは思えず、やがて意味不明の文章になるのは目に見えている。遺伝情報も同様である。これをダーウィンのジレンマという。
次世代シーケンサー(DNAの塩基配列を読み取る装置)の登場により、遺伝情報の読み取りが迅速になり、あらゆる生物のゲノム(遺伝子と染色体の合成語で遺伝情報の全体)を比較することが可能になった。
また、分子発生生物学の進歩により、ほとんどすべての生物は、すがた形が違っていても、同じ仕組みで生命活動を営み、同じ遺伝子を使って体を作り上げていることがわかってきた。
同じ遺伝子を持つにもかかわらず、多様な生物がいるのはなぜだろう。比較ゲノムと発生生物学は進化学に大きな改革をもたらし、実験で進化を実証することまで可能になってきた。
本講演では最新の進化研究について、研究者ではなく市民の視点で紹介する。
また、無生物から生物への進化の仕組みと、その証明方法についても併せて紹介する。
開催日 | 2019年8月18日(日) |
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時間 | 14時~16時 |
場所 | 善行公民館ホール |
料金 | 資料代500円 |
アクセス | 小田急線善行駅西口徒歩3分 |
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主催・協賛団体など | 主催/善行雑学大学 |
TEL | 0466-82-0517 |
お問い合わせ先 | 善行雑学大学 宮田英夫さん |
チラシ等関連資料 | 添付ファイル |
備考 | 【次回のお知らせ】 |