世界文化遺産である富士山は、浮世絵のみならず日本の絵画や装飾においても最も描かれた対象ではないでしょうか。
今日では、外国から訪れる人々にとっても日本を代表する風景として認知されています。
日本の観光シンボルと言える富士山は、一報では古来より信仰の対象として人々に崇敬される存在でもありました。
江戸時代中期には参詣としての富士登山が一大ブームとなり、組織による参詣を企画し、各地で参詣客を補助する役割の「講(こう)」が組まれ、お伊勢参りなどとともに隆盛を極めました。
本展では、藤沢市が所蔵する江の島や東海道と共に富士山を描いた浮世絵から、浮世絵師の様々な視点や表現様式の作品を選出し展示しています。
江戸時代から現代へと至るまで愛され続ける富士山の容姿と、その威容の中にある美しさや神秘性を感じていただければ幸いです。
また、片瀬龍口寺の龍之口法難会(たつのくちほうなんえ)750年を記念して、江戸時代の龍口寺の出開帳(でがいちょう=他所での宝物披露)記録のパネル展示も行います。
1.東海道五十三次コーナー…歌川広重「東海道五十三次図会 ―日本橋・品川・川崎―(貼り交ぜ東海道)」など 計24点
2.藤沢宿コーナー…歌川広重「東海道五拾三次之内 藤沢」など 6点、龍口寺出開帳記録(西尾市岩瀬文庫蔵) パネル14点、計20点
3.江の島コーナー…鳥居清長「江之嶋」、二代喜多川歌麿「優草(なとりぐさ) 名所風景」など 計10点
4.企画展示コーナー…葛飾北斎「富岳三十六計 相州七里ガ浜」、歌川貞秀「三国第一(さんごくだいいち)山之図(富士山真景)」、歌川貞秀「富士山體内巡之図(たいないめぐりのず)」、作者不詳「東海道五十三次之屏風」、藤沢関連富士講資料パネルなど 計16点
開催期間 | 2020年9月12日(土) 〜 10月25日(日) |
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時間 | 10時~19時(入館は18時半まで) |
場所 | 藤沢市 藤澤浮世絵館 |
料金 | 入館料無料 |
アクセス | 辻堂駅北口より徒歩5分 |
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主催・協賛団体など | <主催>藤沢市、藤沢市教育委員会 <後援>神奈川新聞社、株式会社ジェイコム湘南・神奈川、藤沢エフエム放送株式会社 |
TEL | 0466-33-0111 |
お問い合わせ先 | 藤沢市 藤澤浮世絵館 |
ウェブサイトURL | http://fujisawa-ukiyoekan.net/ |
チラシ等関連資料 | 添付ファイル |
備考 | 【ご来館時には下記の感染防止対策にご協力ください】 ⇒詳細はHPをご覧ください |