平成の時代とともにその生涯を終えた橋本治が、
令和6年春、横浜に帰ってきます―
橋本治(1948年~2019年)は、1977年に高校生の日常を描いた「桃尻娘」で小説家としてデビューし、それまでにないスタイルと内容で世間に衝撃を与えました。すでにイラストレーターとして活躍していた橋本は、以後、小説執筆と併行して、恋愛や性、家族、時代を論じ、舞台やイベントを演出し、セーターの編み方を教え、古典をひもとくなど、八面六臂の活躍を繰り広げました。どんな未知の分野にもひるまず分け入った橋本の原動力は「わからない」ことを解明したいという思いだったといいます。その成果は膨大な数の著作となって、我々に大きな〈恵み〉をもたらし続けています。
当館は、2019年以降、橋本治の直筆原稿をはじめとする資料をご家族、ご関係の方々から寄贈いただき〈橋本治文庫〉として保存しています。本展は、時代を先取りし、さらに、人間と人間の生きた時代を描きだそうとした橋本の生涯を、所蔵資料を中心にたどります。
「桃尻娘」シリーズの最終章は、当館のある港の見える丘公園で、未来への希望を示唆して締めくくられます。この地で、帰って来た橋本治の新たな一面に触れていただければ幸いです。
(県立神奈川近代文学館コメント)
☆「とことこ湘南」のInstagramもチェック⇒【Instagram】
開催期間 | 2024年3月30日(土) 〜 6月2日(日) |
---|---|
時間 | 9時半~17時(入館は16時半まで) |
場所 | 県立神奈川近代文学館 |
料金 | 一般700円、65歳以上・20歳未満および学生350円、高校生100円、中学生以下は無料 |
アクセス | 東急東横線直通・みなとみらい線「元町・中華街」駅6番出口より徒歩約10分 |
---|---|
主催・協賛団体など | 【編集委員】松家仁之 |
TEL | 045-622-6666 |
お問い合わせ先 | 県立神奈川近代文学館 |
ウェブサイトURL | https://www.kanabun.or.jp/ |